航海士用語解説書

【て】 4件

【テンダー (てんだー)】
足舟のことだ。
帆船は、喫水が深くなっているからな。
浅瀬では座礁しやすい。
そこで、十分な深さのある海域で船を碇泊させて、小舟のテンダーで島へ行く。
まあ、ボートと言えば分りやすいだろう。


【天文航法 (てんもんこうほう)】
太陽や星、月などの天体に頼って航行するのが、天文航法だ。
陸地の見えない大海原では、たいてい、この航法になる。
そのためにも、星座や星の名前と位置、月の形と位置などの知識は必要不可欠だぞ。
星座に頼る航法については、紀元前8世紀に書かれた叙事詩でも語られるほどだからな。


【デッドゾーン (でっどぞーん)】
進行不能範囲だ。
帆船は、真正面から風が吹いている時、その真正面に進むことはできない。
帆は、バックと言って逆に風を受けてしまうからな。
だが、目的地がその真正面の場合でも、たどり着くことは可能だ。
あえて船体を傾けて、帆を調整し、ジグザグに進む。
時間がかかるのは、仕方ないな。
櫂がついていれば、帆をたたんで漕いで進むことも可能だが…シリウス号に櫂はついていないな。


【デバイダー (でばいだー)】
円を描くコンパスのような形のものだな。
海図上の距離測定に使う道具だ。
地図の縮尺を利用するときに、長さを計って、実際の距離を換算する方法はやったことあるか?
あの、長さを測る定規のような役割を果たす道具だ。



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