銀色の人。

□【紹介状】
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「姉上、少しいいですか?」
「どうしたの、新ちゃん。改まって」
「姉上に、紹介したい人がいるんです。今日来ているので、会ってもらえますか?」

朝から神妙な顔をして帰ってきた弟にそう言われ、新八の姉──志村妙は、笑顔のまま硬直する。

「姉上?」
「新ちゃん、もう一度言ってくれるかしら」
「え?ああ、姉上に会わせたい人が──」
「新ちゃん、ちょっと待っててくれる。私、今すぐお赤飯買ってくるから」
「ちょっ、姉上ェ!?」
「何誤解してんだよ。話は最後まで聞けよ」

今にも飛びだそうとするお妙を、銀時が制止した。

「えっ?
新ちゃんが会わせたい人って銀さんなの?
確かに私、そういうのに偏見はないけど、やっぱり弟がっていうのは……」
「ちっげーよ!何でそうなんだ!
つーか、何で俺の周りは話聞かねェ奴ばっかりなんだよ!!」
「姉上、違いますよ。会わせたいのは依頼人なんです。遼さん、どうぞ」
「おじゃまします」

新八に促されて入ってきた遼に、妙は少し驚く。
傍目には普通の少女に見えるが、何故か妙の記憶に引っ掛かった。

「あの、どこかで会った事があるかしら?」
「えっ?」

顔を強張らせた遼に、妙は勿論、銀時や新八も不思議そうに遼の顔を見る。

「姉御、何言ってるアルか。この漫画、顔のパターンなんてそんなに無いから、5人に1人は同じ顔ネ」
「それもそうね。ごめんなさい、えっと……」
「あ、神武遼です」
「神武さんね。どうぞ座って。新ちゃん、お茶をお願いね」

妙に促され、遼を挟むようにして銀時と神楽も腰を降ろした。

「で、どんなご用件なのかしら?」
「不躾で申し訳ありません。実は、真選組に繋がりがあるとうかがって」
「真選組?」
「はい。新八くんから、お姉さんが真選組の方とお知り合いだと……」

そこまで聞いて、妙は合点がいく。
自分をストーカーしている近藤に口利きをしろと言う事だろう。

「」
 

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