銀色の人。

□【何で横文字の名前?】
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かぶき町に到着した一行は、パトカーを降りて通りを歩いていた。
制服効果で町往く人達が避けていく。
何故かこちらを指さし、ヒソヒソと囁きあっている人達もいて、非常に居心地が悪い。

「あの……私たち、何か悪いことしました?」
「一昨日総悟が無茶な捕り物して、建物丸ごとダメにしたんだよ」
「土方さんが避けるから、バズーカがあの店に直撃したんですぜ」
「何で俺のせいみたいに言ってんだ!お前が100%悪いだろ!!」

子細がわかった遼は、諦めて肩を落とした。
これでは、正義の味方は誰なのかわかったものではない。
言い争う土方と沖田から視線を外したその時、白くて大きな塊が路地裏に入って行くのがみえた。

(シーツを被った人?それとも、天人?)

チラリと見えた足首は人間のそれだったが、最近は地球人とあまり見た目の変わらない天人も多いので、判別が難しい。

「神武さん、どうしたの?」
「あ、今白くて大きなのが……いなくなっちゃった」

首を傾げる遼に、山崎は「見てくるよ」と路地裏に走り、辺りを見回して戻って来た。

「誰も居なかったよ」
「すみません、私の見間違いかも……っ!」

先程白い塊が消えた方向に見知った姿を見つけ、遼は息を飲む。
しかもその人物は、吞気にこちらに向かってピースをしている。

(一体何してるの!?)

慌てる遼をよそに、その人物は近くの団子屋に入っていった。

「どうしよう……」

土方と沖田の様子を窺うと、二人は未だに揉めていて、山崎がそれを止めようと仲裁に入っている。

「ちょっとだけなら」

団子屋に飛び込むと、その人物は吞気に団子を食べていた。
隣には、白い──

「?」
「久しいな、#NAME1#」
「え、あ、うん。ところで、その……」
「ああ、こいつは我が同胞のエリザベスだ」
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