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□零
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華が消えた。
根からクッキリと。
「黒崎…」
冬獅郎は、地下の大霊書回廊にきていた。
消えた、一つの華がいた証拠を…証を探し
て。
「黒崎……一護…」
ドコにもない。
書類には何も書いていない。
今までの歴史上から“黒崎一護”という、人物が消えている。
「なんでだよっ…!」
書類だけではない。誰に聞いても、黒崎一護をしらない。
“死神代行”という存在も。
(どこ行ったんだ…っ!)
これでは、本当に存在していたのかわからない。
あれは夢だったのか?
あの気持ちは幻だったのか?
思考を巡らせていると、死神と共に行動する
黒揚羽…地獄蝶。
普段は、通達用として使われている。
「あ゛ぁ?…総隊長…?」
…伝達は、総隊長から。
“急遽一番隊隊主室に来ること”
シンプル且つ確実に纏められた内容。
「…なんだ…?」
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