1
□朱い花
1ページ/11ページ
朱い花が咲く
橙の華が散る
世界が消えた−−−
目の前に広がる"これ"は…何だ?
あか 赤 朱…
そして、色褪せた橙。
その橙を、醜い爪が貫いている。
「一、護…?」
これは現実か…?
それを確かめるように、小さく彼を呼ぶ。
「と、し…ろ…」
「っ!う゛わ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
夢だ。
そう思いたかった。
だけど、自分の頬に飛んできた朱は総てを否
定した。
なんでこうなった?
俺の所為なのか?
違うのか?
じゃあ、この罪はどうしたらいい?
_
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ