□朱い花
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朱い花が咲く



橙の華が散る



世界が消えた−−−







目の前に広がる"これ"は…何だ?


あか 赤 朱…


そして、色褪せた橙。


その橙を、醜い爪が貫いている。




「一、護…?」




これは現実か…?


それを確かめるように、小さく彼を呼ぶ。




「と、し…ろ…」

「っ!う゛わ゛ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」




夢だ。


そう思いたかった。


だけど、自分の頬に飛んできた朱は総てを否
定した。


なんでこうなった?


俺の所為なのか?


違うのか?


じゃあ、この罪はどうしたらいい?





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