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□あなたの色
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するりと流れる橙。
…君に似合う物は…
――アナタ
色
――
「…えと…」
「…」
窓の外にいる、目の前の彼をみて疑問視を浮かべる。
差し出してきた一輪のオレンジ色が、
なんだかわからず戸惑いを覚える。
「…としろ?」
「…」
「…つか、なんで」
「…」
目の前に差し出したまま固まっている冬獅郎。
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