□子供
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だが、そんな緊張感にも負けず暢気な声と凛とした声が老人を呼ぶ。




「山爺〜…今日はどうしたの?」

「元柳斎先生…一体何が…?」




二人の愛弟子の言葉に、更に眉間に皺を寄せた老人ーーー総隊長・山本元柳斎重國。


だが、2人の疑問に不信な点はない。


寧ろそう思って当然だ。


普通、緊急隊主会はその名も通り緊急時に行われる隊主会。


その隊主会が行われた例をあげると、死神代行・黒崎一護率いる現世組の、尸魂界への侵入。


だがその時とは違い、妙な霊圧もしなければ尸魂界全土がパニックに陥ってる訳でもない。


もしそうだとしても、真っ先にその原因が自分達の耳に入っているだろう。


そんな些細な質問に、遮る者は1人もいない。


皆、思うことは同じなのだろう。


暫くの沈黙。


そんな沈黙の末、口を開いたのは山本だっ
た。




「…みた方が早かろう…」

「「?」」




山本の言葉に、疑問符を浮かべる衆。


だが山本は、そんな事お構いなしに正面の扉に向かって"入れ"と申し立てる。


そこで、扉に集まる視線。


山本の言葉を待っていたのか、すぐに開いた扉。


少し開いた扉からヒョッコリ現れた色に、皆驚く。




「!!?」


「!君は…」






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