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□ツンデレラの呪い?
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「どうしたも何も…見ての通りよ?」
「…いやいやいやいや…見ての通りじゃないでしょ!!」
なんですかこれ!?
小さな子供…基、黒崎一護が叫ぶ。
だが、乱菊は笑うだけ。
今の乱菊には、子猫が騒いでいるようにしか見えないから。
「だってねぇ?」
「ねぇじゃありません!!」
膝の上にいる一護は、視線の上にいる乱菊をしかる。
…大人と子供の立場が逆転しているのは彼等なので敢えてスルーしよう…
しかし、視線が下のものだから首が疲れるだろう…それに、子供の姿なだけあって、いくら睨みつけても怖くない。
「ていうか、これなんですか!?」
「あら、今頃?」
「話反らさない!」
「えぇ〜?」
素晴らしいまでに反省の色が見られない乱菊。
「だって見たかったし☆」
…訂正。反省の前に、悪いとも思っていなかった。
一護も、それに気づいたのか、頬がヒクヒク
と引きつっている。
だが乱菊は、そんな事全くお構いなしに…寧ろ、固まった一護をこれでもかとベタベタと触れる。
最終的には、抱きしめて頬擦りを始めてしまった。
時々、可愛いなど(男には)禁句な一言が聞こえたが、今はそんな事どうでもいい。
取り敢えず苦しい。
特に肺らへんが。
「ん〜!んんん!」
「もう可愛い!持ち帰りたい!!」
持ち帰る前に土に帰っちゃいますよぉ!!!
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