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□朱い花
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【ひゃひゃひゃひゃ!俺のことを忘れてやがったなぁ!】
「…お前かぁぁぁ!!」
勢いのまま地を蹴り、斬魄刀をぬく。
そしてそのまま、一護が貫かれている爪を切り落とす。
【ぎゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!腕がっ…腕がぁ゛ぁ゛!】
それと同時に聞こえる虚の罵声など、どうでもいい。
今は一護だ。
「一護っ!」
「…っぁ…し、ろ…?」
「いい!それ以上話すな!」
既に息さえもが、途切れ途切れだ。
それでも話そうとする一護。
これ以上無理をするな。
そう叫んでも、一護は弱々しく首を横に振る。
「う、うん…し、ろ…」
「一護!大丈夫だ!四番隊がすぐに来る!それまでの…」
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