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□咲けない唄
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「…黒崎…?」
「あ…と、しろ…?」
自分を呼ぶ声ですら愛おしいと思ってしまう。
自分は相当彼に溺れてるのだろう。
「待たせてごめんな…迷子になって…」
「いや…大丈夫だ」
そういうと、いつもと違った緊迫した空気が流れる。
それは自分が生み出したものなのか、
はたまた一護が生み出したものなのか、冬獅郎自身もわからない。
もしかしたらこの雲の所為かもしれない。
つい先ほどまで青が覗いていた空には、厚い雲がかかっている。
「…黒崎…よく聞いてくれ」
「…」
「…俺は、お前の事…っ!?」
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