□歌った唄歌えない唄
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それに振り向くと、少し離れた距離にいる乱菊。




「一護っ、あんた…!」

「…?」




声の届く距離まで彼女が近寄って声を張り上げながら言う。


だが、何故彼女が怒っているのか見当がつかない。


それに今日は一度も会ってないのだから、怒らせるも何も、怒らせることなんかできな
い。


だが、彼女は今現在怒りに満ち溢れている。





「とぼけないで!」

「…意味が…わかりません…」





正直に白状する。


わからない。


そういうと彼女は、本当にわかっていないのかと睨みあげながら、

もう一度叫びようにいう。





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