1
□歌った唄歌えない唄
2ページ/7ページ
それに振り向くと、少し離れた距離にいる乱菊。
「一護っ、あんた…!」
「…?」
声の届く距離まで彼女が近寄って声を張り上げながら言う。
だが、何故彼女が怒っているのか見当がつかない。
それに今日は一度も会ってないのだから、怒らせるも何も、怒らせることなんかできな
い。
だが、彼女は今現在怒りに満ち溢れている。
「とぼけないで!」
「…意味が…わかりません…」
正直に白状する。
わからない。
そういうと彼女は、本当にわかっていないのかと睨みあげながら、
もう一度叫びようにいう。
_