1
□あなたの色
3ページ/4ページ
それを見たら、こっちまで顔に熱が集まる。
なんだかこそばゆくて、
自分から話したくせに話を逸らそうと、彼を中に入れる。
「は、はいれよ///」
「…ああ…黒崎!」
「んあ?」
自覚するほど間抜けな声。
それに構わず、冬獅郎が一護の腕を引っ張り引き寄せる。
耳元に引き寄せられる唇。
一瞬のことで理解するのに遅れたが、冬獅郎の吐息にドキリと心臓が跳ねる。
「っ///!」
「 」
「!…ありがと///」
きっと、一番の贈り物になったかもしれない。
飾り気のない大輪な一輪の花。
シンプルな言葉。
ありがとな?冬獅郎。
『誕生日おめでとう』
(君に似合う色は、太陽の色)
(だから特別な今日に送るよ)
_