□最後の恋唄
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でも、事実彼はきていない。


そして自分も、彼に会いに行っていない。


怖いのだ。


彼の目が。あぁ、これなら





「…松本…」

「はい?」

「進まなきゃよかったな…」




前に進まなきゃよかった。


フられるとわかっていても、抑える事のできなかった感情がダメだった。


頭ではそうわかっているのに、体が、心がついていかない。


まだ、彼を求めている。





「…隊長は…本当にそう思ってるんですか…?」

「…ああ」

「…じゃ、なんで彼に会いに行かないんですか?」

「…」




黙るしかできない。






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