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□不審者製造機
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「はぁ?ストーカー?!」
食堂端の席。
目の前の彼がそういえば、周りのから一斉に取り落とす音や吹き出す音が聞こえてくる。
それを一睨みすれば、すぐに視線をそらされる。
なんともわかりやすい反応だ。
「乱菊さん?ストーカー被害にあってるんですか?」
心配そうに此方を見つめてくる琥珀色。
周りに向かせていた視線を慌てて彼に向ける。
みれば若干うるっとしていて、抱き締めたくなる衝動にかられる。
だがそこは、ぐっとこらえて彼に切り出す。
「いえ、アタシじゃないのよ」
「アタシじゃない?…ってことは…」
「多分ね…」
アタシの目の前に。
そう、多分…いや確実にストーカー被害にあっているのは彼。
黒崎一護。
まあ、気持ちはわかる。
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