1
□太陽の夜
3ページ/7ページ
「俺、何時から笑ってなかったんだろう」
質問の仕方がおかしいかもしれない。
質問の内容がおかしいかもしれない。
だが啓吾はそれでも意味を感じ取ったのか、一護から視線を外し前を向きながら黙る。
多分考えてるだろうなとか思う俺はのんきなのだろうか。
彼と自分しかいない教室に沈黙がおりる。
暫くすれば、彼が口をひらいた。
「…今まで笑わなかった訳じゃないけど…」
「けど?」
「こう…無理して笑ってた自然と笑ったのは、
今と…あと力を失ったときいらい」
それまでは普通に笑ってた
いつもと違い悲しそうにつぶやく啓吾。
それに軽く謝罪をすると、怒られた。
そしたら、何故か笑いがこみ上げてきて、笑った。
啓吾も最初はポカーンとしていたが、つられて笑う。
その後も暫し会話をしながら笑い、啓吾に背を向け帰るかとつぶやく。
_