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□僕らの共通点
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「おーい!帰っ…って、いねぇ…」
誰もいない一室で、窓に足を掛けたまま固まる。
誰もいない。
勿論、自分の身体も。
「はぁ…また暫くこのま「いっちごぉー!!!」うわぁっ!!」
聞き覚えのある声がして後ろを振り向こうとした矢先。
体当たりが炸裂した。
勢いがありすぎて、中へ流れ込む。
下がベッドでよかった。
けど、それでも十分痛かった。
暫くその痛みに悶えていると、背中が若干擽ったい。
何だと思い首を回すと、見たのは橙が背中に擦りよっている光景。
それを暫く眺め何かとわかると、それに向かって思いっきり拳を降り下げる。
「いっ…てぇーー!!!」
「俺の姿で窓から入るな!!」
「そこ!?」
ツッコミをいれる所が若干ズレているのは勘違いじゃないだろう。
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