□夏と言えば?そりゃぁ勿論・・・
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卯ノ花さんから海と聞かされて二日後。


所定されたバス停まで向かうと、もう彼女がたっていた。

彼女だけだ。




「あれ?卯ノ花さん、皆は?」

「皆さんは、既にいきましたよ。」




…早いな。

それとも自分が遅れたのか?




「いえ、時間ピッタシですよw」

「…できたら心読まないでクダサイ」




…取り敢えず海に行こう。


案外、直ぐにきたバスに乗る。



今日は休日。


元々あまり混まないこのバスはガラガラで、すんなりと座れた。


出口の直ぐ横にある席。


二人掛けであまり話をしない二人ではダメかと思ったが、案外話が進む。


…といっても現世や尸魂界の医療や鬼道の話。


けど楽しいし、新しい発見もあるのでいい。



暫く話をしていると、窓から海が見えてきた。


思わず海!と叫ぶと、卯ノ花さんに笑われた。


微かだが、運転席からも笑い声が聞こえた。


恥ずかしい。


客が自分達しかいないのが唯一の救いだ。




「す、スイマセン///」

「いえいえ、元気でよろしいですよw」

「男の子は元気が一番ですよ!お客さん」




運転手さんにもフォローを入れられたら、なんだか落ち込む。


でも、海をみたらはしゃいでしまった。


ヤッパリまだ子供だなぁ。


考えていると、また運転手さんから再び声をかけられる。




「ほらオレンジのお客さん、海つきましたよ?」

「え?」








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