リレー小説
03/21(Fri) 10:35
月詠
照れたのかテュールは黙ってしまった。
ごめんごめんと謝りながら道に出る。
あ、教会だ。
《金が無いから宿屋じゃなくて教会》
「んー……聞いてみるか」
そのまま教会へと向かう。
めっちゃ綺麗だわぁ。
03/21(Fri) 13:35
リトマス紙
きりきりと腰につけたチャームが鳴り響く
その内の一つ、青白い宝石「ロイヤルブルームーン」がベルトから外れ、形を成した
[無理をするからですよ…
誰か探してきますか]
青い空色の肩につくざんばらな髪と白い瞳
チャームが具現化したロイヤルブルームーンはエメラルドのチャームを取り、その静電気を操りながら教会まで走りだした
少年のような少女のような顔立ちのムーンは少女と同じフードのついた黒いコートを翻して走る
そして、月詠を見つけた瞬間微笑んだ
[やっと見つけました。月詠さん、ですよね?]
ムーンがイノセンスとわかるのは同じイノセンスか適合者のみ
だからこそ、ムーンは警戒せずに姿を現した
03/21(Fri) 13:57
月詠
神父様はいい人で、居候の許可をくれました。
宛がわれた部屋に荷物を起き、街を把握するために教会を出る。
「へ?」
声をかけられて驚く。
そこには見慣れない人。
「誰、ですか?」
思わず警戒してしまう。
だが
「……イノセンス?」
《さっきの森で会った少女のイノセンスだな》
頭の中にテュールの言葉が響く。
記憶を探るとそうだった。
警戒を解いてイノセンスを見る。
「月詠はウチ、です。何か、あったんですか?」
03/21(Fri) 14:20
リトマス紙
[初めまして、僕は逆十字(クローズ)と申します
森でお会いしましたね
えっと…会ったばかりの人にお願いするのは気が引けるのですが…]
逆十字は困ったように視線をずらして、頭を下げた
[もし差し支えがなければ、僕のマスターを探してください
プレッシャーに感じてしまうでしょうけど、貴女しか、頼る人がいないんです]
頭を下げた逆十字は、姿が薄れていく
そして、エメラルドのチャームを落として、消えた
03/21(Fri) 14:29
月詠
「え、ちょっ…」
姿を消した逆十字さんに慌てる。
「せめて場所は教えて欲しかった…」
《どうするんだ?》
「行くしかないからね?知り合いいない時点でぼっちだし、あのお姉さん、危ない状態なのかもしれないし」
とりあえず緑色の石のチャームを拾い、走り始める。
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