リレー小説

▼書込み 前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  次へ 

03/21(Fri) 17:50
リトマス紙

テュールの説明を聞いて少女は興味深そうに頷いた




「ほぇぇ、凄い…儂の逆十字より強そう
いいなぁ、自我のあるイノセンス」




少女は呟いて太股に固定した二本の柄を撫で、チャームを鳴らす

一つ一つが違う宝石でできたチャームの光を見つめながら、少女はテュールに向けて笑った




「君がこんなに優しいのは月詠ちゃんが優しいからかな?
大切にするんだよ
………人間は、脆いから」




最初はおどけて、しかし最後の一文は聞き取れないほど小さく悲しく呟いた

そして、眼帯のされていない左目が、臙脂から紅蓮に一瞬だけ変化したのを、テュールは気付かなかった
背後で、僅かな変化をもたらした少女は、笑って、瞳を戻す




「早く月詠ちゃんと話してみたいなぁ♪どんな子なんだろ?」




努めて明るい声が、チャームの音と重なった

03/21(Fri) 18:01
月詠

「とりあえず馬鹿、だな」

《悲しいが否定しない》

「そして言われたことをあまりしようとしない」

《……おうふ》


記憶を探りながらテュールは言う。


「ただ、優しいのはあるかもな……多分」

あまり分からないな


そう言いながらテュールが苦笑する。
お互いによく知らない仲だから。

03/21(Fri) 18:06
リトマス紙

「わからなくても、これから知り合っていけばいいのさ
ところでさ?教会っていつつくの?」




思いついた疑問を少女はぶつける

手持ちぶさたに片方だけ柄を揺らし、素足が砂を踏む感触を楽しんでいるようだ

03/21(Fri) 18:28
月詠

「もう少ししたら着く……ああ、姿も戻さないと」


ため息を吐き出してテュールは姿を月詠に戻す。
瞳の色が深緑なので、技を使って茶色へと変える。


「教会に着いたら俺は月詠のふりするから。月詠は説明が下手だからな」


見えてきた教会へと向かいながら言う。

03/21(Fri) 18:48
リトマス紙

「わかった
名前間違わないようにするよ」




少し楽しそうに少女は頷く

そしてコートの前を全て閉じて、イノセンスが見えないように隠した




「この世界って厄介だよねぇ
イノセンスを持ってたら襲われるし、弱かったら食われる
残れるのは強い奴だけ
本当に厄介な理、まあ、楽しいけど…」




呟いて少女は一つずつコートの上からチャームを確かめていく




「儂弱いからすぐに食われるかなぁ
まだ第一解放しかできない…
君は、どこまでできる?」




再び少女は純粋な質問を投げ掛けた

☆の付いている部分は必須項目です。

名前

題名

メッセージ
1,000文字まで

あなたのフォレストID

あなたのパスワード

リンク

削除pass

文字の色



アイコン


投稿規約をご確認のうえ、同意する

※投稿規約をお読み頂き「同意する」にチェック入れて送信して下さい


前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  次へ 

[戻る]



©フォレストページ