リレー小説
03/23(Sun) 19:30
リトマス紙
「あるよぉ
嬉しいねぇ、猫ちゃんはあんなに髪長いんに手入れせぇんねや
使ぅてくれおるんなら物も嬉しやろねぇ」
リドルは笑って月詠を近くの棚に案内する
棚には様々な小箱が置かれていて、ペン立てには櫛が収めてあった
「好きな色ぉを選びんしゃい
髪紐はこの箱ん中じゃ
気に入るもんがあるとえぇやねぇ」
ほほ笑みながらリドルは言う
しかし、リドルは説明しない
この店の商品は皆魔術に関連していて、身につける物には護符の役割があることを
それを教えて無理に選ぶより、自然と気に入る物を選んで欲しいから
故に、リドルは微笑むだけで月詠を見つめた
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