リレー小説
03/22(Sat) 09:27
月詠
シスター服に着替えたウチは、帽子は被らずに部屋を出た。
そしてお姉さんの部屋のドアを軽くノックする。
「お姉さーん……起きてますかー…」
小さな声で声を掛けるが反応は無い。
あれ?と首を傾げる。
《まだ寝てるのかもな》
「多分……。まぁ、昨日は大怪我してたしね」
《どうする?》
「後で朝ごはん、運んでこようよ。疲れてるとも思うし」
テュールと会話しながらドアを再びノックしてみた。
喧嘩してるとは知らずに。
03/22(Sat) 09:42
リトマス紙
「いーから…寝かせろや、こんぼけー!!!!!!」
[っきゃぁぁぁぁぁ!?]
少女は逆十字を扉に向かって放り投げる
いくら遮音性の壁を作ったとはいえ凄まじい衝撃が扉を襲った
[ちょっ、なんで投げたんですかー!!これ、扉に突き刺さっちゃってますよー!!]
「そのままそこにいろ、儂は寝る」
[あ、マスター!?寝ないでください、起きてくださいー!!]
布団に潜り込んだ少女に逆十字は扉に刺さったまま叫ぶ
そして再びモスキート音を鳴らし始めた
03/22(Sat) 09:48
月詠
すごい衝撃とともに何かが刺さってるのが見えた。
「《……》」
思わず沈黙する。
「………………入る?」
《………………嫌だがな》
再び聞こえたモスキート音らしきものに眉を顰め、ドアノブを握る。
そして開けた。
「失礼しま……逆十字さん、何で刺さってるんです」
ドアを開けるとさらにすごい音がし、しかめっ面になった。
うるせぇ。
03/22(Sat) 10:17
リトマス紙
[あ、月詠さん!助けてください!!マスター起こそうとしたら怒られて投げられてこれです!
動けません!!]
逆十字はモスキート音を止めて嘆く
少女は布団の中で夢の中──ではなかった
「黙れ馬鹿」
[あ、痛っ]
扉に突き刺さっている逆十字に向けて少女は的確にチャームを投げ付ける
そして再び寝返りを打って寝る態勢に入った
03/22(Sat) 10:25
月詠
「……えーっと」
テュールが完全に呆れている。
ウチも呆れたいけどね!
とりあえずチャームを拾って机に置き、逆十字さんを扉から抜く。
後で神父様に謝ろう。
「逆十字さん、朝は起きる時間かもしれませんが、お姉さんは昨日大怪我してたんです。眠くても仕方ないと思うんです」
逆十字さん、お姉さんの部屋にいさせたままにするけどさ…。
「あ、お姉さん。朝ごはんは食べますか?食べるなら持ってきますが…」
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