リレー小説


リレー小説の掲示板です。
皆さんで楽しみませんか?

舞台は「D.Gray-man」で時間軸はティモシー編の後くらい(このリレー小説はオリジナル)。
ホームは新しい方です。
大まかな感じはこうなります。

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03/23(Sun) 22:56
月詠

「……わかりました」


チェシャ猫さんはウチを助けてくれた人だ。
その人が死んでしまうかもしれないのは、怖い。
だから頷く。


「……あ、でも…黒の教団に所属することになったら、どうしよう…」

《…………そこが難点だな》


チェシャ猫さん、入団する気無さそうだし。
ウチも入団しないままでチェシャ猫さんについていこうか……。

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03/23(Sun) 23:28
リトマス紙

「大丈夫やし?猫ちゃんは黒髪ぱっつんのエクソシストと手合せするん好きやから、入団するんやないんやねぇ
それに、月詠ちゃんが頼んだらきっと断らんえ」



くすくすと笑ってリドルは棚から黒革製の眼帯を取り出す

そしてそれを月詠に手渡した



「薬水(マゥ・ドラッグ)を水で薄ませたものをタオルに浸けて、猫ちゃんの右目を洗ってあげて?
それが終わったらこの眼帯ね
これには寿命があるし、定期的に見てやってくれませ?妾の店は、見えない場所に必ずあるえ
それは、教団にも必ず繋がってんからなぁ」



薬水は猫ちゃんのカバンの中にある瓶に入っとおよ、と付け足してリドルは先程月詠が選んだ櫛と髪紐をいつのまにか綺麗に包み、渡す

そして手を振った



「また、どこかで会いましょなぁ」



その言葉が耳に反響し、瞬きをした次にはチェシャと月詠は何もない路地裏にいた

しかし月詠の手にはラッピングされた櫛と髪紐、そして眼帯が握られている



「長居しすぎたか…」



そう呟くチェシャの伏せられた右目からは、赤い液体が流れ出続けていた



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03/23(Sun) 23:36
月詠

ポカンとしていたが、チェシャ猫さんの呟きに意識を取り戻す。
そして彼女を見てびびる。


「チェシャ猫さん……教会に帰って、先に右目を洗いませんか?」


それに、と続ける。


「たしか、アレン達は任務とかに出たり帰ったりする時に教会を使ってたはずですし」


彼らの団服は新しい教団の奴だ。
ならばこの街の教会を使ってる可能性が高い。

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03/24(Mon) 00:09
リトマス紙

「…ん、わかった」



チェシャは素直に頷き、路地裏から出る道を先導していく

そして、右目を押さえながらぽつりと呟いた



「悪いね、なんかめんどうな役目をやってもらっちゃってさ
リドルにはいつも大丈夫だって言ってるんだけど信じなくて…」



褐色の肌を滑る液体がコートの袖を濡らし、歩いてきた軌跡を辿るように赤い水玉が等間隔で落ちている

それを見てチェシャは舌打ちしながら月詠に説明を始めた



「儂の右目は通常だと朝、昼、晩の三回清除…つまり洗えばいい
だけどイノセンスを使ったり、儂が重傷を負った時は三十分に一度洗わなきゃいけない
放置するとこんな風に血が出てくるんだけど、めんどうだからカットしちゃっていいよ」



チェシャは至極めんどくさそうに呟いた



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03/24(Mon) 07:04
月詠

「大丈夫ですよ、引き受けたのはウチなので」


最終的に引き受けるか引き受けないか決めたのはウチだし。
テュールじゃないし。
洗うときの回数を聞き、イノセンスは逆十字さんだろうかと考えながら頷く。


「ん、わかりました。
確かに三十分に一回はめんどくさいかもしれませんが、出来る限りはやりますからね?」


ついていきながらも見えないだろうと分かっていながら、ウチは首を傾げた。

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