リレー小説
リレー小説の掲示板です。
皆さんで楽しみませんか?
舞台は「D.Gray-man」で時間軸はティモシー編の後くらい(このリレー小説はオリジナル)。
ホームは新しい方です。
大まかな感じはこうなります。
(このスレはこれ以上書き込めません)
03/29(Sat) 18:29
リトマス紙
自分の前に人がいなくなったのを確認して、チェシャは逆十字を逆手に構え、意識を集中させる
(逆十字、逆十字、貴方の力を解放するわ
さぁ魅せてあげなさい。貴方の最大の力を持って、翻弄するのよ)
逆十字とチェシャのシンクロ率が上がっていく
それとともにチェシャの周りを深紅のオーラが集まっていく
「…第二解放、自然の具現(ロギア・エクスプレス)」
チェシャの呟きと同時にチェシャの周りに幾つものチャームが現われる
その内の一つ、真っ赤な宝石がはめ込まれたチャームに黒い柄を押し当てた
顕れたのは刀のように長い刀身
赤い宝石で形作られた刄からは暗く重い焔が溢れ出た
「業火で焼き尽くせ、ガーネット!」
そのまま焔ごとコムリンを断ち切る
爆発せずに燃え尽きたコムリンを背に、チェシャは振り返った
「大丈夫だった?みん──」
言葉の途中でチェシャは倒れる
体が熱く、息が乱れ、顔色が悪い
そして、右目からはどす黒い血が大量に流れ、眼帯が砕け散った
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03/29(Sat) 18:57
月詠
「《チェシャ猫、さん?》」
倒れたチェシャ猫さんに目を見開く。
それと同時に発動が解け、瞳の色が戻る。
ずきり、と頭が痛むが気にすることは無かった。
周りが叫んだり、医療班を呼んだりしている。
チェシャ猫さん、が……。
その瞬間、ウチとテュールの“意識”が消えた。
その瞬間、ある最強といえる“意識”が現れた。
―――“月詠”の雰囲気が変わり、チェシャ猫へと近づく。
―――その瞳は金色に輝いていた。
「まったく……“マスター”には無理だろ、さすがにこれは…」
―――紡がれたのは、若いが男とも女ともつかない、完全に中性的な声だった。
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03/29(Sat) 19:23
リトマス紙
「はっ、はぁ…っ」
──痛い
──頭が痛い
──怠い
──体が怠い
──息が詰まる
──目が熱い
──体が熱い
──目の前が霞む
──力が、入らない
「ぁ…ぅ…」
──意識が沈まないで、そのままだ
──皆は
──平気なのかな?
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03/29(Sat) 19:45
月詠
「みんなは大丈夫だから、安心しなよ」
“月詠”はチェシャ猫の頭を撫で、優しい声で言う。
「とりあえずこの状態ではどうしようも出来ないから、医務室?に向かうから」
そう言ってチェシャ猫を横抱きする。
と同時に、一瞬で医務室へと着く。
そのままベッドへと入れ、眉を顰めた。
「頭痛いな…イノセンスの負担に演算の負担か」
舌打ちすると同時に紅い宝石を取り出す。
それを左手で持ち、右手で翳す。
そして目を閉ざした。
「『探しもの、探しびと、探している場所、探すもの、探すひと、探すべき場所――導け飛ぶものよ、彼の場所の元へ―――』」
紅い蝶へと姿を変えた。
「近いな…。チェシャ猫“様”、早めに戻ってくるから」
紅い蝶の後を追って“月詠”は消えた。
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03/29(Sat) 20:06
リトマス紙
「これは…色々危ないな」
「いつもの事じゃねぇの?」
「いや、兄貴能天気すぎ」
「主人程じゃないっつの」
「ま、そうだな」
「それより、平気なんかね?あれで」
「さぁな。俺らはまだ動けないし」
「目のイノセンス解放できるまで無理じゃなかったか?」
「確か…よし、待つしかないな」
二つの影が微かに笑い、赤い双眸を輝かせた
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