リレー小説
04/01(Tue) 22:54
月詠
「なんというか……チェシャだから、で納得してましたね」
そうあっさり言う。
「だってチェシャ猫さんは“チェシャ猫さん”ですし、テュールは分かってもウチは分からない。
ウチは“ウチ”という人間のように、チェシャ猫さんは“チェシャ猫さん”という人です。
そもそもおかしい、おかしくないって言われてもなぁ……。
普通と違う、違わないって言われてもなぁ……。
チェシャはウチと初めて会った時、チェシャからすれば邪魔なAKUMAを破壊しただけですよね?
けれど、ウチからすればチェシャは命の恩人なんです。
こういう解釈の違いがあるように、ウチがテュールという寄生型イノセンスを宿して新しい人格が出来たように。
ウチはただ、“チェシャ猫”さんという人そのものが大好きでしたから、あまり気にしませんでしたね」
ウチが首を傾げながら言えば、何故かチェシャは驚いた表情だった。
「そもそも、リドルさんの時点でぼんやりと「なんか違うけど別にいいや」って思っただけですよ。
異世界から来たウチを説明したテュールの言葉をあっさり信じたから、あれ?とは思いましたが気にしませんでしたし」
04/01(Tue) 23:31
リトマス紙
「……………ぷっ、あははははははは!!」
目を見開いて驚いた直後、チェシャは笑う
心の底から愉快そうに笑って、ベッドに転がった
「やっぱり面白いね、くくくっ、私の見解どうりだわ」
「おーい、笑いすぎだぞー」
「だってさ、面白いんだもん
仕方ないじゃない
っはははははっ、はひっげふっごふっげほん!!」
「むせてんじゃん」
「はは、っはぅ、げほっ…あー、駄目だね、愉快だわ、あははっ」
「一旦静まれ、あーるーじ」
「わかったよー
…ふぅ、やっと納まった
にしても、あれだね、やっぱり私月詠大好きだわ
可愛いし面白い
だから、よろしくね?私はアリス、アリス・ストゥリア
神様だよ♪」
笑いながらチェシャ─いや、アリスは月詠に手を差し出した
04/01(Tue) 23:35
月詠
「アリス、さん?」
《某白い兎やトランプ騎士などのアリスじゃないぞ》
「………………分かってるし」
《(絶対に連想したな)》
差し出された手を握り、微笑む。
「改めて……ウチは月詠、寄生型イノセンス・テュールの適合者です。
よろしくお願いします、アリスさん」
04/02(Wed) 07:10
リトマス紙
「うん、よろしく
あぁそうだ、皆の前では私はチェシャ猫だからね
真名は大切だから」
「それを教えるって事は、そんだけ月詠を信頼してるんだな?」
「……さあね///」
照れたように顔を背けるアリス
サイトはふ、と微笑み、月詠の頭を撫でた
「俺らの主人をよろしくな」
04/02(Wed) 07:23
月詠
「わかりました」
二人に頷き、微笑む。
ちなみにテュールはというと
《……眠い》
後で殴って起こすか。
ウチの物騒な考えが分かったのか、テュールは眠らなかった。
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