リレー小説
03/30(Sun) 21:51
月詠
「チッ…」
舌打ちして矢をなんとか避けるが影はすぐ近くだ。
終わったかもしれない。
《……さすがに、諦めたら駄目だよね》
「まあな」
幻想(ミラージュ)でテュールは壁を作り、影を防ごうとする。
03/30(Sun) 22:03
リトマス紙
壁を作られては流石に影も透過できない
しかし、チェシャは更ににやにやと笑った
「言ったでしょ?追い討ち、って
選れ、ブラックオニキス」
右手に黒いライフルナイフの刀身が、
左手に青いライフルナイフの刀身が、
影が壁に当たって四散した瞬間ブラックオニキスの「選択」で壁を選択し、破壊
そして、ブルーカルセドニーで作った膜を強化しながらテュールに向けて射った
「逆十字ライフルナイフスペル”ダンシングバレット”!」
数多の弾丸が不規則の軌道を描いて飛ぶ
チェシャは、いつでも動けるように構えたまま笑った
「”私”に着いてくるなんて、中々凄いじゃない?
でも、チェックよ」
03/30(Sun) 22:07
月詠
「そうだな」
《痛いよ…》
「確かにな」
《弾丸怖い》
テュールはさすがに鎧を作ってくれた。
テュールとしての姿の時とは違う、漆黒の細身の鎧。
さすがに痛いのは嫌なので。
03/30(Sun) 22:28
リトマス紙
「そう、チェックなの」
ぱちん、と指を鳴らすと弾丸も何もかも消えた
そして、一陣の風がテュールの背後を取る
「チェックメイト」
テュールの首には大きな黒い刄の鎌
それを後ろで持ちながらチェシャは笑った
「テュール君、ユウと同じチェックのされ方だねぇ
やっぱり強いとこうなるのかな?でもアレンだとダンシングバレットで終わるし…
ま、楽しかったよ。ありがと」
今まで溢れていた殺気を消し、寧ろ朗らかな雰囲気を纏わせてチェシャは笑う
その手に持たれていた鎌は、もうなく、右手首の細い赤い鎖で繋がれた紅い小さな鍵が揺れていた
03/30(Sun) 22:37
月詠
「いえいえ」
鎧を消したテュールは苦笑する。
そして振り返った。
「俺はまだ弱いですよ。それに月詠が指示を出す係になれば面白いと思いますがね…」
《えっ》
なんでさ。
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