リレー小説
04/05(Sat) 23:09
リトマス紙
「……んー?……あれ?朝?おはよ……」
ぼんやりと片手を上げ、アリスはベッドからもそもそと抜け出す
サイトが顔を真っ赤にして目を逸らしたがそんな事も気にせず、アリスは本棚からティーポットを取り出して、緩く振った
すると突然湯気が上がり、カップに紅茶を注ぐ
空中から角砂糖をカップに落とし、どこからか取り出したティースプーンで掻き混ぜ、優雅に傾けた
「……寝覚めの一杯はいいんだけどさ…服着ろよ……」
「は?気にしてないから問題ないわ」
「大問題だよ……」
サイト項垂れ
アリス高笑い
……何これ
しかしアリスの声は擦れたまんまである
04/05(Sat) 23:19
月詠
「おはようございます」
とりあえずベッドから抜け出す。
そしてカルマさんを見下ろす。
起きないのか?
「……とりあえず状況説明の前に着替えてきます」
何でアリスさんの部屋なのか、とか。
何で一緒に寝てたのか、とか。
何でパンツ一丁なのか、とか。
突っ込み入れたいがやめた。
カルマさんをつつきながら言った。
04/05(Sat) 23:37
リトマス紙
「ふぇーい、いってら…げふっ、ごほっ」
「無理すんな
まだ喉あれなんだから」
「んー」
頷きながらアリスはコートを羽織る
寝転がっているカルマは眉を顰めて寝返りを打ち、まだ寝る
「兄貴は俺より吸血鬼の特性残してるから朝早くは起きないんだ
そっとしといてやってくれないか?」
「ねーサイトー、私のパンツどこだっけー?」
「パン──!?///青い本棚の二段目!!///」
「はいはーい」
のんびり返事してアリスは本棚に向き直った
サイトは溜め息を重く吐く
「あ、月詠。ラビに目ざとく見つかる前に行ってきな
アリスの事知られても困るし」
04/05(Sat) 23:47
月詠
「大丈夫です、見られたら“彼”に頼んで消してもらいます。
いってきます」
カルマさんをつつくのをやめ、ウチは部屋を出る。
気配が薄いウチに気づく人は少ないので、誰にも気づかれずに部屋に着いた。
ちゃっちゃか着替え、部屋を出る。
テュールと話してたら今日はジーパンにチェック模様のワイシャツ、袖や裾にベルトがある男物の黒いジャケットに決まった。
かなりデカイから必然的に萌え袖のようになった。
誰特だよ。
アリスさんの部屋に着いたのでノックする。
「アリスさん、月詠っす」
返事があったので中に入った。
04/06(Sun) 00:07
リトマス紙
「やぁ、早かったね」
アリスは読んでいた本を閉じ、立ち上がる
声がまだ些か擦れているが、気にしていないようだ
「それじゃ、あの後から今までの説明をしようか
……サイトが」
「わかったよ……だから少し黙ってろ、喉治らないだろーが」
「少しくらいなら平気だよ」
「………」
「はいはい」
無言で睨むサイトに軽く手を振ってアリスは月詠を手招く
そしていつの間にかセッティングされている椅子に座らせ、微笑んだ
「飲み物、何がいい?」
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