リレー小説
04/04(Fri) 21:55
月詠
「…っ…そういう、ことか」
無理矢理に知識を詰め込んだ頭が痛む。
夢の四人、彼らは誰か分かった。
けれど
「……は、ははは」
《月詠……》
何でこうなるんだろう?
ウチは何をしただろう?
「アリスさん…」
何かを失いそうな予感を感じ、彼女の名を呟いた。
04/04(Fri) 22:24
リトマス紙
散々話して痛む喉を鎖に繋がれた手で擦る
周りは壊れた玩具箱のようで、チェシャは諦めたように溜め息を吐いた
「全ては夢…不思議の国のアリスはそうだった
でも…私は駄目なんだなぁ
………はぁ」
今はロードがいない
だが直に戻ってくる
終わりが見えないお伽噺咄
そろそろ、違う話を所望だろうか?
「……やぁロード、戻ってきたんだ
まだ、お話を聞くのかい?」
「うん♪」
「…じゃあ、クリック?」
「クラック♪」
「……今回は、灰かぶりのお話にしようか…」
擦れる声で、アリスは物語を紡ぎだした
04/04(Fri) 22:32
月詠
アリスさんが帰ってこない。
何で帰ってこれないのか分からない。
「アリスさん……」
ノアに捕まったのだろうか。
ウチは“黒紫の青年”を呼び出す。
「お願い」
彼は水鏡を出してアリスさんを探すのを手伝ってくれた。
04/04(Fri) 22:54
リトマス紙
「………」
沢山の話を語った
私が知る限りの話を
だけど、ロードは離してくれない
いつ、帰れるのだろうか
私は、月詠にもう一度会う事ができるのだろうか
せめて、一言言ってから…こうなって欲しかったかな…
あぁ、足音がする
帰ってきたのかな?
次は、何がいいんだろう
私の喉はもう使い物にならないくらい潰れてきてるけど…ロードは認めないだろうね…
ここがどこだかわからないけど、月詠が無事なら…まぁ…いいかな…
「……帰れなくて………ごめんなさい…」
小さくしわ枯れた声が、喉から零れ落ちた
04/04(Fri) 23:01
月詠
アリスさんを見つけた。
けれどその姿に愕然とし、同時に怒りを覚える。
「ロードか…」
ウチは携帯を取り出し、“あの子達”にメールをする。
テュールから聞いたウチの能力の一つ。
携帯を仕舞ってすぐに水鏡へと入る。
“彼”が止めるが気にしない。
「……帰れなくて………ごめんなさい…」
「なら、一緒に帰りましょう?」
アリスさんが驚いた気配が伝わる。
ウチはアリスさんの前に立ち、帰ってきたのだろうロードを見た。
彼女もウチを見て、驚いている。
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