リレー小説

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04/05(Sat) 13:57
リトマス紙

『始まりは 失亡に
呼び覚まされた 心猿
やり直し 組み直し 形変えど
かかんに寄り添うしゅうえん

夜をすべる 魔物の王は
ひたごころの かしゃくに
ついえ
溶かした禁忌で かたどりし神は
忘却の 彼方へ
電子の 並列自我は
星枢の腕に引かれ 崩落
=所詮は 生命のルール
いつだつした 迷走
命操る 神々でさえ
いずれ 消え去る

ことわり 公式
全ては 裏返される』



紅と紫の火花が飛び散る

自由になった腕を擦りながらアリスは、魔力の流れを操作した



『ああ!世界に しるし偽り付しても
ああ!破壊の罪代積みながらに
かき消える
求めたのは 延長線ではない
過去 未来 いまを
貫く 並行閃光(レイ)』

04/05(Sat) 14:09
月詠

地獄の業火が龍の形を取り、死気を纏ってロードへと突っ込む。
制限時間が経ったからか体が重いが、気にしない。
何かが焼ける音が聞こえる。
ウチはそれを聞こえないようにする。
テュールは大丈夫だというように僅かに目を伏せた。


「……」


テュールが少し声を出そうとしたが、無理だった。

04/05(Sat) 14:29
リトマス紙

「………はっ…」



まだ魔力に対応していない体でへたに魔力を使うのは自殺行為だったか
頭が痛い
でも、月詠が頑張ってくれてるのに、私だけ助けを待つ悲劇のヒロインなんて嫌だ



『持つ者も 持たざる者も
いつか至る 道の果て
行き止まり 立ち止まり 軌跡頼り
自切という愚 犯す

約束された 安定は
けんたいが 全て
食らい尽くす
誕生 消失 織り成す文化は
見せ掛けの 循環
輪廻の 恋愛たんは
乱数悪魔の ざんこうに 堕ちる
=所詮は 時架けし ルール
黙殺した とんそう
時を操る 神々でさえ
逃れられない

運命 真実
すべては 書き換え可能の
資質 抑圧 搾取
弾劾 格差 気運…すら
シナリオ

ああ!崇めた過去を閉じた 円環は
ああ!やがて焼き切れる 儚い
短絡回路
忘れていた 世界という 理不尽
輪を抜けまみえる
理想の 解』



これでも魔女だもの

簡単に崩れてられないわ

04/05(Sat) 14:48
月詠

燃え続ける炎の龍。
聞こえるのは焼ける音。
響くのは歌。

歌が終わる頃には、おそらく炎は消える。
ああ、でもどうやって帰ろう。
そこは失敗した。

冷静な頭に自嘲した。

04/05(Sat) 15:03
リトマス紙

歌の終盤が見えてきた

アリスは最後、と声をあげる



『さぁ!世界をかたる 鍵を粉砕し
さぁ!死灰と見紛うフェイクループ
に終止符を
歴史の鎖から 解き放たれた
我らに続く者達を
望み待とう』



歌が終わったと同時にアリスは倒れかけた

その体を、突然現われたサイトが支える



「無理すんなよな、馬ー鹿」

「馬鹿…言うな」

「馬鹿だよ
無理する事ないのに
…帰るぞ、兄貴がウザイくらい心配してる」

「マジで……?」

「だから、帰るぞ。月詠と一緒に、な?」

「……っ」



言われてアリスは月詠を見る

そして、おずおずと手を差し出した



「一緒に…帰って…くれる?」

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