リレー小説
04/05(Sat) 15:13
月詠
炎が消える。
灰となったロードを見て、ダルい体がくずおれそうになった。
発動を解いた瞬間、さらにそれは強くなる。
頭がかなり痛い。
「一緒に…帰って…くれる?」
聞こえた声に我に返り、振り返る。
そこには手を差し出してるアリスさんと、いつの間にかいたサイトさん。
「……」
あ、声が対価だったの忘れてた。
とりあえず今は口パクでいいかな……多分。
差し出された手を取り、笑って頷く。
「(はい)」
04/05(Sat) 19:42
リトマス紙
「………じゃ、行くぞ」
「ちょ…なんで月詠は抱っこなのに私は担ぐの
米俵か!!」
「それより軽い」
「喜べない!!」
いきなりサイトは片手に月詠を抱っこして、片手にアリスを担ぐ
あまりの扱いにアリスが叫ぶが、サイトは素知らぬ顔
「……時空路で迷子になりやがれ…」
「恐ろしい事言うな
あ、月詠、酔うかもしれないから目、瞑ってた方がいいぞ」
「吐きそうになったらサイトに吐いていいよww」
「やめて!」
「冗談だよww」
「笑いながら言うな」
「あはは」
「……」
笑うアリスにサイトはじと目を向ける
しかし雰囲気はとても穏やかだ
「あ、ねぇ月詠?帰ったらさ、私が知ってて、月詠が好きな話、聞かせてあげるよ
それくらいしか、できないけど、今は、のんびりしよう?
月詠の声が、治るまで…」
にこりとアリスは微笑んで、月詠の頭を優しく撫でた
「………助けてくれて、ありがとう」
小さく、小さく囁いた
04/05(Sat) 19:51
月詠
何故ウチは抱っこなんだ。
逆なら普通に分かるのに。
アリスさんの囁きにウチは優しく微笑む。
「(ウチはただ、衝動(イド)に従っただけですよ)」
でも
「(アリスさんが大切だから、無茶したかったんです)」
ちなみにテュールは既にぐったりと寝てます。
羨ましい。
04/05(Sat) 20:25
リトマス紙
「……ありがとう」
月詠の思いがわかったのか、アリスは驚いたように目を丸くさせ、次いでにこりと笑った
「疲れたでしょう?寝てていいわよ、着いたら起こしてあげるから
ゆっくりお休み」
一定のリズムを刻んで、アリスは月詠の頭を優しく叩いた
そして、ゆっくりと、子守唄を歌うように、物語を紡ぐ
「ALICE`S RIGHT FOOT,ESQ.
HEARTHRUG,
NEAR THE FENDER,
WITH ALICE`S LOVE.」
緩やかに、眠らせるように優しく語りだした
04/05(Sat) 20:51
月詠
物語と優しく叩かれる手に眠くなる。
ウチは眠気に負け、眠り始めた。
「(……おやすみなさい)」
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