リレー小説
04/17(Thu) 15:42
月詠月詠
「……顔色悪いぞ」
「……お腹痛い」
《六幻の柄、腹に見事に入ったからな》
お腹を押さえながらふらふら歩く。
時間差でお腹痛い。
後で痣になってないか見ないと……。
アリスさんについていきながら、ウチはそう考えた。
04/17(Thu) 16:24
リトマス紙
「きょーうーはーまーけなーいーぞー」
「うるせぇ…」
「ダンシングバレット使わないから、本気で来てね」
「お前を本気にさせたら使うだろぉが」
「……日本人が細かいこと気にすんな!」
「命に関わることだ」
「……ダンシングバレットは使わない
それは保証するよ」
「他は」
「わからん」
「…そうか」
あっさり首を振るチェシャに神田は溜め息を吐いて六幻を構える
少しおどけていたチェシャも、すぐに逆十字を構え、チャームを揺らした
「行くよ?」
「あぁ」
「──っら♪」
滑るように刀身を抜き出し歌うように刃を繰り出す
安易に受け止められ、目の前に六幻が迫った
「ふぉっ!」
イナバウアーの要領で避け、ライフルナイフの刀身で銃弾を放つ
そして凄まじい攻防戦が始まった
04/17(Thu) 16:42
月詠
武器が違うからあまり参考にはならないかもしれないが、動きの参考にはなる。
ウチは二人の動きを見て、勉強する。
ホントは実践するのがいいかもしれないが。
「ah=pau-fao-i tikz-a iz-eq…」
何気なく「天地咆哮」を小さく謳いながらタイミングなども見ながら考えた。
04/17(Thu) 16:57
リトマス紙
「っはぁ、どうしたー?息上がってるぞー?」
「っお前もな」
にやにや笑うチェシャに神田は呆れる
二人はかなり紙一重な攻防戦をしていた所為か、服のあちこちが裂けていた
しかし、怪我はしていない
斬撃は寸前で止め、弾丸はゴム
お陰で傷一つないが、チェシャの…アリスの服装が大問題だ
上は辛うじて胸に引っ掛かっている程度で下はパンツの紐が片方千切れている
上に着ているコートは腕に絡み付いているのが限界なくらい
AKUMAと戦ってもここまではならないだろう
「んー、お腹空いてきたから、そろそろフィナーレだね
白黒つけようじゃないか」
「そうだな」
無言でイノセンスを構える
そして踏み込みを入れた
刹那───
「何してんさ?」
「へっ!?」
「っ」
いきなりの来訪者に二人は驚き、咄嗟に反応できず、揉んどり打って仲良く倒れ込んだ
04/17(Thu) 17:06
月詠
「《あ》」
倒れ込んだ二人を見て同時に声が出る。
ラビは不思議そうにウチらを見ていたが、ウチは彼に合掌した。
だって、アリスさんと神田からラビに向かって殺気が出てるし。
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