リレー小説

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05/22(Thu) 07:14
捌話 魔法
月詠

ぐにゃぐにゃになった室内の景色。
咄嗟にウチは目を瞑った。


《魂からだから酔うと思うぞ》

「(気休めだから…)」


欠片合わせの部屋というのに着いた(なった?)時には、ウチは乗り物酔いの時よりも酷く酔い、吐き気を堪えていた。

05/22(Thu) 12:08
リトマス紙

「んにょーし、ついたじぇー
ようこそ私の物語(世界)を紡ぎ出す空間、欠片合わせの部屋へ
そこのソファに座っててよ、なんか飲み物と、テュール君と月詠を分ける私の杖持ってくる」



黒い室内のアンティーク調のソファを尻尾で指し示し、床に散らばる赤い薔薇の花弁を蹴散らしながら一つの部屋に入っていった

05/22(Thu) 14:48
月詠

「……」

《分かったってさ》


ふらふらとソファに座り、目を閉じる。
死にかけだという自覚はある。
不意にウチの頭に直接、テュールとは違う声が響いた。


《大丈夫なの、死にかけだけど》

「(だいじょばない)」

05/22(Thu) 15:35
リトマス紙

「おーいドールズ、飲み物入れた容器はどこにやった?」

「あーん?戸棚にねぇか?」

「あったら叫ばない、姉さんこの前使ったわよね」

「あー…どこにしまったっけ?」

「しっかりしろよビスクドール?」

「わ、わかってるって、こえぇよアリス…」



肩にかかる程度の髪も、瞳孔の開ききった瞳も、着ている軍服のようなコートもすべて緋色一色で統一された少女は冷や汗を流しながら後退る

その隣で黒髪の、菫色の瞳を右だけ隠した、黒のケープに真っ白な検査服を模した少女が溜め息を吐いた



「探してくるから、今は麦茶で我慢して」

「ん、わかったけど普通の猫にはそんな重そうなトレンチは頭に乗せるなよ」



ぶつくさ呟きながらアリスは二人をその部屋に残し、月詠のいる場所まで戻った



「へーいきかーい?取り敢えず麦茶だけど飲む?」

05/22(Thu) 17:06
月詠

ある程度は回復したので目を開き、ぼんやりしていたウチは戻ってきたアリスさんの言葉に頷く。


「飲みます…ありがとうございます」


立ち上がり、とりあえず頭に乗ってるトレンチが重そうなので持とうと思って近づいた。
若干、ふらついてるが。

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