リレー小説
05/22(Thu) 18:04
リトマス紙
「あー平気だから座ってな」
トレンチを宙に浮かせ、アリスは人型に戻って月詠をソファに戻す
その服装は黒地に赤い彼岸花が描かれた着流しで、合わせ目を崩し、太股をあられもなくさらけだしていた
「まぁ、ジョーカーはあったし、この部屋なら私がルールだから全ての事柄は無効化される
落ち着いたら始めよう、まず月詠とテュール君の離婚…もとい離魂式♪」
コップになみなみ注いだ麦茶を差し出しながら、アリスはパチンとウィンクした
05/22(Thu) 19:00
月詠
「《離魂式?》」
ありがとうございますと、麦茶の入ったコップを受け取りながら聞き慣れない言葉に首を傾げる。
てか、誤字があったよね。
「少年陰陽師の晴明がよく使っては、青龍に睨まれる離魂の術みたいな奴ですか?」
麦茶を一気に半分ほど飲んでから、そうウチが例えると、何故かアリスさんは笑った。
え、どしたの?
05/22(Thu) 20:30
リトマス紙
「わかってくれて嬉しいかなぁ
じゃあ、やるよ?心配しないで、ちょっと魂だけの存在になって違う部屋に行くだけだから
その際は月詠とテュール君は別個のものになるだろうけど、ここでイノセンスは使わないからいいわよね
じゃ、私の赤い目を見て?」
月詠の頬を両手で包み、じっと目を覗き込んだ
05/22(Thu) 20:36
月詠
「わかりました」
《まぁ、イノセンスだけど……体にあるから寄生型だからね?》
とりあえず黙れ、テュール。
ウチはアリスさんの紅い目を見つめた。
やっぱり、綺麗だなぁ。
05/22(Thu) 21:32
リトマス紙
獣のような細長い瞳孔が薄く開き、その奥で二色の火花と黒い影が揺らめく
そして、室内にアリスの神気が溢れた
「私に不可能はない、だから、これも朝飯前よ」
にやりと笑って月詠の鼻先に小さくキスをする
すると、まるで落雷にあったような鋭い衝撃が身体中を走り、全員どこまでも広がる真っ白な部屋に放り出された
アリスも払い腰だったためか後方にすっころんだ
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