リレー小説

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05/22(Thu) 21:51
月詠

鼻にキスされた、と思った瞬間に体に鋭い何かが走った。
痛いのかなんなのか分からなかったが、テュールと分離したのが分かった。


「アリスさん…」

「大丈夫か?」


隣から聞こえた声に驚き、そちらを見るとテュールがいた。

05/22(Thu) 22:11
リトマス紙

「いたた…イノセンスって適合そのまま分けるの難しいわね、腕持っていかれると思ったわよ」



よいしょ、と起き上がりアリスは捲れた着流しを直す

そして月詠とテュールを見てにんまりと笑った



「流石私、失敗なしね
よーし、ちゃちゃっと魔力分析やっちゃおっか
テュール君は召喚だったわよね、タイプは調べるから、そこの椅子に座ってて」



アリスが指差すと、なにもなかった床から椅子がにょきりと生えた



「で、月詠はどうする?同じやつ?
タイプが違うだろうから術式変わるけど」



背伸びをして生えたソファに座りつつ、アリスは月詠用の椅子も出し、指をするりと絡め、顎の下に置いた

05/22(Thu) 22:19
月詠

「分かった…ありがと」

「ありがとうございます……ウチも召喚、ですね」


頷きながらテュールは生えた椅子に座り、ウチも座る。
召喚だと彼らを呼ぶ時にまだ便利だ。
彼らはウチとテュール以外がいたら、出てこれない。
夢の中で契約したからだろう。
だから、召喚して現実で契約する。

それに、召喚出来るか出来ないかは結構変わるしね。
何かあった時、ウチが動けない時に誰かを守ってほしいから……。
大切だから、守りたいんだ。

05/22(Thu) 22:35
リトマス紙

「よしよし、なんとなくわかったし、私の魔力を少し移すわよ?ちょーっと苦しいかもしれないけど頑張ってね」



そう言って胸の中から紫と白の珠を取り出した


強い力を放つそれを見つめ、紫をテュールに、白を月詠に翳す



「神に囚われし力よ、破壊と再生を司る紫珠、狂鬼と狂楽を司る白珠
僅かなる力を彼らに分け与えなさい」



異なる魔力を二人に少しだけ移した

05/22(Thu) 22:44
月詠

魔力が入ってきた瞬間、少しだが苦しさに眉を顰めた。
深呼吸し、必死に酸素を取り込む。
テュールを見ると、彼も同じことになっていた。

終わった瞬間に、思わずウチらはホッとした。

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