リレー小説

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05/22(Thu) 22:56
リトマス紙

二つの珠を胸に入れ、アリスは笑った



「ふふ、私の力だから少し濃いかもしれないわね
それじゃあ要領を掴むように少し練習しようか

紫珠のテュール君は四海龍王
白珠の月詠は十勇士隠れナンバー
リンクを繋ぐから、とりあえず感でやってみて♪
気を付けてね、リンクを保つだけでも魔力使うし、私の従者は曲者だから♪」



にこりと笑ってアリスはパチンと指を鳴らした
数人分のリンクを一気に繋ぎ、少々強引に定着させる


そして頑張れ♪と言うと猫になってしまった

05/22(Thu) 23:04
月詠

「分かった…」

「わかりました…」


一気に襲う疲労感に眠くなりながらも、掌に爪を食い込ませて起きる。
ちょっとテュールが羨ましい(四海竜王とか好き、カッコイイし)が、まぁいいやと考えた。
リンクを保つのにも魔力を使うと言われた通り、確かにそうだった。
だが、感覚を掴もうと頑張る。


――来てくれると嬉しいです、アリスさんの十勇士、隠れメンバーの皆様


魔力に乗せるように、そう思いながら召喚してみた。
同じタイミングで、テュールも召喚してみていた…。

05/22(Thu) 23:23
リトマス紙

「「うをっ!?」」


──ドサドサドサゴンッ


約九人の青年と、約十人の声が比例せずに固まった玉となって現れ、床に落ちる

その中で薄紅色のバンダナをつけた青年が何事だ、と起き上がった



「なんか不安定に呼ばれたんだけど…」

「痛いよぉ」



緑色のパーカーを着た小さな子が涙声で起き上がる

そして次々と現状把握の為に起き上がり、テュールと月詠を見て首を傾げた



黒い青年「誰だ」

姿が見えない「……(さあ?)」

人形を持った青年「リンクと、姫様の魔力、持ってる」

青い青年「この二人が?」

ジャージの青年「片方人間じゃねぇよな?」

スーツの青年「兄さん、それ僕達も言えません」

赤い青年「声が届いたのも見直すよな?」



全員が口々に囁き、二人を見つめる


そして白い青年が代表のように歩み出た



「お名前をお聞かせ願いますか?
そして、どちらが四海龍王をどちらが十勇士を喚んだのか、教えてください」

05/22(Thu) 23:34
月詠

思っていたよりも人数が多かった。
思わず固まってしまうウチを、テュールが軽くチョップしてくれたので我に返った。
とりあえず、せめて名乗らないと……。


「ウチ、は……月詠、です」

「俺はテュール、月詠のイノセンスだ」


イノセンス、という言葉に皆さんが驚いてるのが分かる。
逃げたい……。
口を閉ざしてしまう。


「四海竜王は俺が、十勇士の隠れメンバーは月詠だ」


ため息を吐き出したテュールはウチの手を握ってくれ、ウチの分まで答えてくれた。

05/22(Thu) 23:53
リトマス紙

「成る程、月詠さんにテュールさんですね
僕は四海龍王白龍、廣順です
今はまだ、白龍でよろしいですよ」



白い青年はにこりと笑いながら十勇士と龍王を分けた



「まずは龍王が自己紹介をしましょう
眼鏡をかけた糸目の白衣は─」

「蒼龍、廣徳だよ。よろしくね?」

「その隣の赤いバンダナが─」

「赤龍、廣利だ
因みにこの黒くてでかくて無口なのが黒龍、廣澤
言霊の恐怖を味わわされるぜ」

「…次は十勇士ですね」

「……(十勇士零柱魂、増悪を司る先生だよ)」

「僕は拾壱柱魂、従順を司る匠だよ♪」

「拾参柱魂欺瞞を司る人形師」

「拾弐柱魂、背徳を司る先輩デス♪人形師のパートナーやってます♪」

「裏壱柱魂、攪拌(かくはん)を司る屍
こっちのは双子の弟の骸」

「裏壱柱魂の懺悔を司ります
ジャージですけど、兄さんは強いですからね!!」

「いらねぇよそのフォロー」



確かに、アリスの言う通り全員曲者だ

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