棘の呪縛



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――あの方からは逃げられない。本能がそう感じていた。
あの方がそばにいない今だって、あの方の力が棘となってぼくの身体を締め上げている気がする。そして、腕の中で眠るこの兄にも。
せめて、コンラートだけでも、この呪縛から解き放ってやりたかった。
こいつは、もう十分過ぎるほど悲しみ、傷ついた。
だから、もうユーリの居場所へと帰してやりたかった…―――

眞王に精神的にも、身体的にも捕らわれている兄弟二人。
原作の三男が、なんかヤバそうですね。
そして、ヴォルフは初めて描きましたよ!
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