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□喪失彼女
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もう私は限界です。
真っ暗な闇の中私は沢山泣きました。
だけど、誰も私に気づいてくれませんでした。
いえ、三郎だけは私を抱きしめてくれました。
だけど、みんなに私は忘れられました。
大好きだった学園は私のことを忘れました。
なので、私も学園のことを忘れたいと思います。
お願いです神様、学園での思い出を全て消してください。
あぁ、だけど三郎のことは覚えていたいです。
そんなワガママは利きますか?神様。
するとお宮が光り、私は気を、記憶を失った。
誰かが私を呼んでいる。
なんだか暖かい。
瞼をあけると、そこには知らない男性が私の名前を呼んでいた。
「え・・・貴方は誰ですか?」
彼は、目を見開きゆっくりと涙した。
チクリと痛むこの心。
一体なんだろう・・・。
なにか悲しいことがあったような。
だけど、それも忘れてしまった。