企画モノ
□羊の数え方
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ふっかふかの布団に二人分の重さがなだれ込む。
「ふかふか〜、これなら直ぐに寝ちゃうよ〜。」
グリグリと顔を埋める私。
ちょっとムスッとした感じでアマイモンが私を抱きしめた。
「ダメです。寝たら織姫食べてしまいますよ。」
「そしたらキス出来なくなっちゃうよ?」
間髪入れずに彼の嫌がる事を言う。
「それも嫌です。織姫も好きですし、キスも大好きです。」
ギューッと力を入れる。
もちろん私が痛がらない程度に。
「ねー、アマイモン羊の数え方知ってる?」
「いきなりどうしたんですか?羊は何か関係ありますか?」
「羊を数えるといつの間にか夢の中に行っちゃうんだよ?」
一緒の夢見ようよと、軽く彼の口にキスをする。
手を繋いで目を閉じてゆっくり羊を数えていく。
寝ても覚めても一緒に居たいから。
羊の数え方
夢で会えた君は私と同じ人間だった