企画モノ

□僕の兄妹
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僕には大好きな兄と妹がいます。

兄上はゲヘナを出てアッシャーにいる少し変わり者ですが、僕にいつも面白いおもちゃを貸してくれます。
僕はよく直ぐに壊してしまいますが、兄上は良くやったと褒めてくれました。
そんな兄上が突然構ってくれなくなりました。
原因は人間の子供でした。
最初は織姫が大嫌いでした。
けど、彼女の笑った顔を見たら兄上が僕に構ってくれなくなった理由がわかりました。
今では兄上と同じ位織姫が大好きです。

そんな僕のブラコン、シスコン話でした…が!!


「織姫あーん。」

「あーんっ!美味しい!」

何故僕を無視して2人で楽しくおやつを食べてるんですか!!
僕も一緒に食べたいです!


「織姫、僕にあーんしてください。」

「はい!アマ兄、あーん。」

「あー「パクっ」兄上!!」

「お前なんかに織姫のあーんはやらん!」

どうして兄上は僕にこんなに意地悪するんですか?
なんだか悲しくなってきました。

「アマ兄っ!」

織姫が僕の顔を心配そうに見ています。
頬に流れる液体。
あぁ、僕は泣いているんだ。
妹の前でみっともない…。

「…アマイモン、ほらこれて拭きなさい。」

兄上のピンクのハンカチ。
ボーッとしてハンカチを見ていると、兄上が舌打ちをしてハンカチで僕の涙を拭いてくれました。
あっ、兄上の匂いがする…。

「兄上っ!!」

なんだか懐かしくて、思わず兄上に抱き着いた。

「…なんだか懐かしいですね。」

久々に頭を撫でてくれる兄上。

「アマ兄!はい、あーん!」

新しくフォークにケーキを刺してあーんをしてくれる織姫。

「あーんっ、モグモグ織姫おいしいです。ありがとうございます。」

ふにゃっと笑う織姫に思わず僕も頬が緩みました。












僕の兄妹
とっても大好きです
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