クレイジー≠トリッパー

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それはとある日の朝

私たちはいつも通り登校し、授業の準備をしながらクラスのメンバーと話をしていた





澄『ねーねー、涼花!この間のドラマ見た!?』

翔「すっげー、かっこよかったんだぜ!!」


杉『……うん、何が?



澄『HAYATOだよ!!』

翔「日向先生だよ!!」



『「…………ん?」』




杉『………ハァ、また始まった』






そう…これもいつも通り


最近、翔ちゃんと友水がやらためったらHAYATOや日向先生の話をしてくるのだ

……何故か私に






翔「お前…HAYATOよりも日向先生の方がカッコいいに決まってんだろ!?」


澄『いいや、HAYATOが一番です!…ねっ、春ちゃん!!』

七「はいッ!!」


翔「なっ…お前汚ねぇぞ!!」


澄『ふーんだ!』




杉『……………。』






全く…この攻防戦に巻き込まれるこちらの身にもなってほしい

ていうか、友水と春ちゃんはなんでSクラスにいるんだよ…









金『涼花も大変だね〜』

春『よっ、苦労人!』


杉『そう思うなら助けなさいよ〜…!』

『『それは無理』』


杉『しくしく………』










キーンコーン
  カーンコーン



…そんなこんなでチャイムが校内に鳴り響く

それと同時に友水たちは自分のクラスへと戻っていった

かという私もタメ息を1つついてから自分の席へと戻る








龍「おーい、てめぇら!ホームルーム始めっぞ!!」




教室に響き渡る、日向先生の声


私はそれを聞き流しながらチラッと今は誰も座っていない空席を見つめた

その席の主は…私のパートナー








杉『(トキヤ…今日も学校来てないんだ)』





そんなことを思いながら、また1つタメ息


…よく、トキヤと一緒にいるからという理由で私もHAYATOを好きだよねと言ってくる人がいる
その時は違うと言うのだが…実は私もHAYATOは好きだったりもするのだ

それを何故隠すのかというと恥ずかしいとかそんな理由ではない




たまに…本当にたまにだけど
HAYATOの話をすると、トキヤが凄く辛そうな顔をするんだ

理由は分からない、でも周りの女子の話を聞いて確かに一瞬顔を歪ませていた



だから私の中で…HAYATOという存在はタブーなんだ






……友水につられてCDは買ったけども…








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