Runaway train

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「ごちそう様でした!」

「高尾マジ最高」

「すいませんね、私まで」


俺の横に中田さん(何だかんだ一番食べるの遅い。つか、そう思うならついてくんな!)、俺の前になまえちゃん(俺より食うの早い。しかもスープまで完食とは)、その横、つまり中田さんの前に宮野さん(めっちゃ水飲んでた)。


「それにしてもさ、アシタカ才能あるんじゃないの?案外、うちの流派合ってると思うよ」

「私もそう思います。無理にとは言いませんが、一週間と言わず、続けてくれれば私も嬉しいですね」

「まあ、ガキ共が高尾に懐いて、俺の面倒が減ったからな、中田と二人とかごめんだし」

「嬉しいこと言ってくれるじゃないっスか」

「こうして奢ってくれるしね」

「おい、本音聞こえてんぞ水玉!」

「ああ!まだそれ引っ張るの!?」

「おうよ!高尾和成、あの世まで引っ張り続けてやらぁ!」


食べ終わった後直ぐに動く気にもなれず、そんな風にゆっくりしていた時だった。

ガラガラッ

古びた店内に似合った、これまた古いスライド式の扉が開く。そうして現れたのは、


「(おい、嘘だろ…!?)」


宮野太一式に言うと、誠凛の皆々様だった。

 

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