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□にょたあい。
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#2おさわり(レンアイ)

「レンさん、レンさん、……どうしよぉっ」

学校に行く前の、慌ただしい時間だというのに、電話をかけたらレンさんは家の近くまで来てくれた。

僕は普通に学校に行くふりをして家を出て来て、待ち合わせたコンビニの駐車場で、レンさんを乗せた送迎車に積み込まれる。

運転手さんが専属でいて、運転席との間が硝子で仕切られているような車で、学校まで連れて行って貰うのが、レンさんの日常だという。
聞いてはいたけれど、実際に体験すると、やっぱり全然違う世界のひとなんだなぁ、って実感した。

「いつもより、少しちっちゃいかな、」

そう言って笑ったレンさんは、紅い髪を一つにまとめて、きっちりと高校の制服を着ていて、私服の時とは全然雰囲気が違う。
漆黒のブレザーに真っ赤なタイ、白いシャツ。
鮮やかで、とても綺麗だ。

応接室が走っているみたいなシートに並んで座ろうとしたら、膝の上に抱っこされた。
冬服越しにも感じる体温に包まれて、少しだけ落ち着く。

つっかえつっかえだけど、電話で伝えきれなかった事情を話した。

……それでも僕は混乱していて、情けなくって、話しながら泣いてしまった。
そうしたらレンさんは、ふわふわと頭を撫でて、みじかいキスを、一度。

「僕を頼ってくれて、嬉しいよ」

口調も、抱きしめる手も、全部すごく優しい。
少しだけ、安心した。

レンさんになら、恥ずかしいことも、みんな受け止めて貰えるんじゃないかな。
猫とか兎とかを抱えて慈しむみたいに、レンさんは僕に触れる。

僕は、でも、……身体が、相変わらず変で。

くっついていると、なんだか……。

「んっ、」

腰が、勝手に動いてしまう。
脚の間のあつくなってるとこを、跨って座ったレンさんのお膝に、擦りつけるみたいに。
そしたら、にゅく、って下着の中でよじれる感じがして、吐く息にも頬にも、どんどん熱が上がっていった。

「随分と敏感になっているね。欲しがりのきみも可愛いよ、アイチくん」

「ごめんなさい……からだ、変、で……っ、」

駄目、だめっ!
こんなの、僕、……おかしいよぉっ!

「お願いしてごらん」

僕がすっごく変になってるのに、レンさんは冷静だ。
頬に手を添えて上向かされると、紅の眸が、僕の目から気持ちを全部読んでしまうみたいに、覗き込んでくる。

「ぁ、あのっ、僕、……して、欲しい、とかじゃなくって……っ!」

正面から見つめられたら、恥ずかしいのでいっぱいになって、止まったはずの涙が滲んだ。
目を合わせてられなくて、瞼を伏せたら、ほろりと頬に零れてしまう。

「なくって?」

キスで涙を拭いて貰った。
口ごもる僕に、レンさんは穏やかな声音で先を促す。

「あの、僕の身体……どうしたら、いいですか、」

僕は、何をどう考えたらいいのか、まるでわからない。
言葉を探すこともろくに出来ずに、思いつくまま言った。

「それじゃぁ、まずどんなふうになっているのか、確かめさせて貰おうかな」

レンさんが、僕の制服の上着に手をかける。
するりと肩から抜き取られて、僕は、白いシャツ一枚の姿になる。

「……ちゃんと下着をつけないとね」

胸元に伸びた手が、布地の上から突起を摘んだ。

「ほぇっ?!」

突然の刺激に、僕は声を上げてしまう。

「ね?こんなに固くしていたら、服の上からでもわかってしまうよ」

レンさんが言うとおり、白いシャツの上からでも、はっきりと乳首のかたちがわかった。ぷつりと布地を押し上げて、あからさまな発情を示す。

「……っ、僕、こんな、……勃って……っ、」

「見せびらかしていたら、悪戯されてしまうよ?」

くりくり、ってそこを転がされると、……なんだか、お腹の下の方に、甘い感じの違和感があった。

「や、だめ、……だめっ!」

慌ててレンさんの手に、手を重ねて、僕は行為を止めようとした。

「こうされたら、どうなるの?言って、」

けれど、レンさんは、きゅぅって強く引っ張って……。

「ひゃぅんっ!……やだ、やです、……恥ずかしいっ」

今度は、じんわりと熱いとろみが溢れるのが、はっきりとわかる。

やだぁ……もう、下着の中はとろとろだった。

こんなの、レンさんだってきっと、やらしすぎて、きらいって思うよね……。

「ちゃんと教えてくれないと、これからどうするか、僕だって決められないな」

制服の上から、胸の膨らみを手のひらで包み込むみたいにして、ぎゅってする。
しながら、指先で突起を挟んでくりくり転がすから、刺激がいっぱいすぎて、僕はまた腰を揺らしてしまった。
レンさんは僕のこと真剣に考えてくれているのに、僕はこんな、発情してわけがわからなくなっていて……羞恥で、おかしくなりそうだ。
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