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□頂き物
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水無月夜鷹さまから、33333hitフリリク企画で頂きました。
リク内容は「レン櫂アイでお正月もの」
ありがとうございました!!







「…………」


つい先程までは、櫂の部屋には櫂とアイチの二人しかいなかった。しかし、思いもしなかった人物の乱入により、部屋に不穏な空気が立ちこめている。
だが、当の本人はその事に全く気にせずに、自身の膝の上にアイチを乗せ、後ろから抱きしめていた。


「アイチ君、暖かいです」
「あの…レンさん……離して下さい…それに、僕がレンさんの膝の上に座ってと、重いですよね……?」
「重くないですよ。それに、こうしてるとなんだか落ち着きます…」


レンはアイチの耳元で囁いた。耳に息がかかり、そのくすぐったさにアイチは思わず肩をビクッと震わせた。耳が弱いのか、レンはわざとアイチの耳に息を吹きかけ、甘噛みをした。


「ゃっ、ぁ!……み、み…耳…だめです…!もぅ、離してっ、……ん」


耳まで真っ赤にさせたアイチの言葉に、レンは「じゃあ、こっちは…?」と言って、服の中に手を忍ばせた。


「ひゃっ!」
「暖かいです。アイチ君の肌は白くて、きめ細かいので触り心地いいですね」
「レンさんの、手…冷たいです…、んっ」

「レン」

「どうかした?櫂…」
「帰れ」

「嫌だよ、来たばかりだし…それに、外は寒い」
「アイチから離れろ」

「こうしてると暖かいよ」


ニコッと笑い返事をしたレンの言動が櫂の怒りに触れた。レンと櫂の間にいるアイチは自分はどうしたらいいのかわからず、一人であたふたと慌てていた。


「あ、あの…レンさん…か、櫂くんも…落ち着いて…!」


アイチの言葉に二人共、耳を貸そうとせず、二人はバチバチと火花を飛ばしていて、二人の間にいるアイチはどうしようと、慌てていた。


「あ、おせちですか。」


それはレンから発せられた一言だった。
眉間に皺を寄せ、すごい剣幕をした櫂の事など全く気にせずに、レンは櫂が用意した料理の方を見ていた。箸も使わずに手づかみで料理を口に含む。


「相変わらず、櫂は料理が上手いですね。…美味しいです」
「…そうか」


さっきよりも少し場の空気が和んだ気がして、よかったとアイチは思っていたのもつかの間。


「アイチ君、口開けて」
「え?……んっ!」


頭の上にはてなを浮かべているアイチの口の中にレンは伊達巻を入れる。突然の事に驚きながらも、もぐもぐと口を動かすアイチの頭をレンは撫でた。


「フフ…可愛い」
「早く帰れ」
「櫂は独占欲が強すぎるよ。束縛してばかりいたら、アイチ君に嫌われちゃうかもよ?」

「五月蝿い、お前には関係ない」
「僕は、そのくらいじゃ櫂くんの事、嫌いになりません…」

「だってさ、よかったですね。僕も櫂、キミの事を愛しているよ…ずっと、これからも……」
「………」


「でも、少しむかつくので…」


ニコッとレンは意味深な微笑みを浮かべると、両手でアイチの頬に触れ、アイチの唇と自身の唇を重ねた。


「…れ、レンさん…っ!」
「フフ…アイチ君、ごちそうさま」


レンは立ち上がり、眉間に皺を寄せていた櫂の方に近付き、ぐっと櫂の手首を掴むと、壁に櫂を押し付け、そのまま噛みつくようなキスをして、舌を絡ませる。


「……っ、んっ…、ふ…はぁ、…んぅっ…」
「…は、」


唇が離れ、互いの舌が糸を紡いでぷつりと切れる。酸欠気味の櫂の紅潮した頬を手のひらで包んで、レンはまた唇を重ねた。


「っ、レン…お前……!」

「じゃあ、僕は帰ります。よいお年を」


そう言い残して、レンは帰っていった。
目の前で櫂とレンがキスしている所を見て、アイチは複雑な気持ちになった。


「レンさん、いっちゃった……さっきのは…び、びっくりした…」
「すまない…まさか、レンが来るとは思っていなかった」

「ううん、櫂くんのせいじゃないもん…あ」
「どうかしたか?」

「あのね、言い忘れてた。…明けましておめでとうございます。これからもよろしくお願いします」
「ああ」

「…これから僕と一緒にいてね?」
「ああ、もちろんだ」


櫂とアイチは見つめあい、抱き合うと唇を重ねた。




「レン様…」
「なんですか、アサカ…?」

「いえ、お戻りになられてから、ご機嫌に見えたもので何かあったのかと…」
「フフ…そうだね、楽しかったよ。今年もいい年になりそうだ」

「…?…そう、ですね……?」










20120101










──後書き──

こんな残念なクオリティな小説ですいません(;_;)
レン櫂が…本当にすいませんorz

礼条さんのみお持ち帰り可です!
え、いらないって?すいませんorz
素敵すぎるリクエストに私の文章力がついていけませんでした;

書き直し、何度でも受け付けます!

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