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□頂き物
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水無月夜鷹さんから、レンキョウ!
サイト40000hitのキリ番を踏んで、リクエストさせていただきました。
──気がついた時には、好きだった。
いつも視線で、彼を追いかけていた……
『キョウ、後で僕の部屋へおいで』
それは思いもよらぬ相手から発せられた一言で、思わず自分の耳を疑った。
「っ……マジかよ…」
重い足取りで歩き始める。ただ廊下を歩いているだけ。それだというのに、この先にレンがいる。そう思うと、心臓が高鳴る。アサカやテツはその部屋に入った事はあるらしいが、俺は部屋の前を通る事はあっても、中に入った事はなかった。
部屋の前に着き、ノックしようと伸ばした手がカタカタと震えていた。
おかしい…こんなの俺らしくない……。一度、深呼吸してから、ドアをノックする。
「レン様…キョウです」
「いいよ、入って」
「失礼します……」
扉を開けると、部屋は真っ暗だった。暗闇に目が慣れてきた。
「レン様…用件とは?」
「ん…」
「あの…」
「暇だったから、呼んだだけ…特に用とか無いよ」
「は、はぁ……」
暇だったからという理由だけで人を呼び出すのか…この人は。と呆れながらも、こういう一面にも俺は…
「キョウ、いつまで突っ立っているのです。座らないのですか?」
「あ、すいません…失礼します……」
ソファーに座る。
隣にはレンがいる。こんなに近くに…あの、レンがいるなんて、落ち着かない。
「フフ…緊張してるの?」
「なっ?!」
「僕と二人っきりなんて初めてですよね」
「そうですね……ひゃっ!……な、なっ……ななな!!」
「レン様、せ…セクハラです」
「ごめん。つい、…ね?」
肩を出す服を着ていた俺も悪いけれど、いきなり肩に触るか?!
やっぱりこの人の考えている事はさっぱり理解出来ない。一体何がしたいのやら…
「レン様……?」
じっと真紅の瞳に見つめられて、思わずたじろいてしまう。目を逸らす。それでも、頬に手が添えされて、真紅の瞳に見つめられる。
「キス、していい?」
「そんな事…聞かないで下さいっ……!」
レンの顔が近付いてくる。恥ずかしくて目を瞑って、服の裾をぎゅっと握った。
唇が触れあう。
柔らかい感触がする。
──ドキンドキン…
(キスされただけなのに…心臓が……キスなら、何度もした事あるのに)
「ひゃっ……?!…レン様……?」
ソファーの上に押し倒されて、レンが俺の上に覆い被さってきた。
そのまま、唇を重ねられて、くちゅくちゅと舌を絡ませられる。舌を吸われる度に気持ち良さに頭の中が真っ白になる。与えられる快楽しかわからなくなる…
「…はぁ……れん、さ……ま…」
唇が離れる。キョウの口端からどちらのかわからない唾液が零れる。着ていた服のボタンを外されていく。抵抗なんて出来るわけがなくて、あっという間に胸元が露になる。
大きな手に触れられて、思わず、ビクッと身体が震える。綺麗な指がそっと、肌をなぞっていく。
「キョウ…肌、綺麗ですね……」
「んっ……ゃ、……あ」
自分の声とは思えないような声が自分の口からこぼれる。
かぁあああと効果音が出そうなくらい顔が真っ赤になるのが自分でもわかる。手で顔を隠していても、その手を掴まれて隠せなくなる。
「顔、真っ赤ですよ」
「うるさいっ!!」
「そんな顔で言われても、全然怖くないです」
「こんなの俺らしくない…」
「いいじゃないですか。自分でも知らない一面を僕だけに見せて、ね?」
「っ……!」
サラッといいのけてしまう。たった一言で、この人は俺を狂わせる。
「だ…め……、声……外に…」
「大丈夫。この部屋の前を通る人なんて、そうそういないから…」
ちゅっ、と首筋を強く吸われて、ちり、とした痛みが走る。
首筋に、鎖骨…に同じように痕を付けられていく。痕を付けられた箇所を指先でなぞられて、くすぐったい。その度に変な声が出てしまう…。
「でも…もし、誰か来たら……っ!」
「黙って」
唇で口を塞がれる。息苦しさに涙が溢れてきて、視界が歪む。
溢れ出した涙を舌で舐めとられて、唇に再びキスされた。
「……ん……はっ………ん!」
「キョウ……」
ファスナーを下ろされて、直に触られ、上下に擦られる。
「れ、…ん……様……ぁっ、…やぁ!……んっ!!」
びゅくっと勢いよく出てきた白濁とした液体でレンの手を汚してしまった。そのまま、秘部に指が入ってきた。
「っあ…!…ゃ、やっ……!……きたな…ぃ……っ…だめ、…です……」
自分でも触ったことがないところをレンに触られて、羞恥で熱かった顔がさらに熱くなる。
狭い中を指で押し広げられて、ぎゅっと目を閉じると、中にあるレンの指の動きがわかってしまう。
中に入ってる指の数を増える。慣らされたところから、指を引き抜かれ、それだけでも感じてしまう。
レンは固く張り詰めた自身を取り出し、秘部に押しあてられる。
「挿れるね…」
「ぁ、ま…まだ……!…ぁっ、だ…だめっ……ふぁあああ!!」
「っ……、キョウ…力抜いて」
「…ぁ!……っ、む…むり……で、す……」
「深呼吸して……」
「……ん、んん……!…んっ……!」
腰を掴まれて、中を擦りながらゆっくりと入ってくる。変な声が出てしまうのが恥ずかしくて、手で口を押さえる。
「駄目だよ。ちゃんと声を聴かせて」
「あっ……」
口を押さえていた手を掴まれ、引き剥がされ、レンの首に腕を回す形になる。
「レ、ンさ…ま……」
「……キョウ…っ」
「ふ……ぁっ…あっ!あっ!!」
ゆっくりと中を掻き回されて、頭がおかしくなってしまいそうになる。
肌と肌がぶつかり合う音がして、ぐちゅぐちゅと恥ずかしい水音に聴覚まで犯されていくみたいだ…。
「あ、……レン様…!レン様ぁ……あああっ!!」
中に熱い液体が吐き出され、それと同時にビクビクと身体を痙攣させて達した。
「…はぁ……、あ……は、…はぁ……レン様…」
名前を呼ぶと、ぎゅっと優しく抱き締められた。抱き締められていると、胸がいっぱいになる…そっか、俺……
「あの…レン様」
「何?」
「俺、レン様の事…けっこう好きですよ」
「……!」
先ほどよりも強く抱き締められる。見た目よりも力が強くて、少し苦しい…。
男に抱き締められて、嫌だとかそんな事を全く思わないなんて…らしくない。
「…少し、このままでいさせて……」
と、言われても……身体が密着していて、俺の心臓の音が伝わってしまうんじゃないだろうか…。そんなの恥ずかしいし、力強く抱き締められているのも息苦しいので…。
「レン様…あ、……あの、く…苦しい……!」
「…あ、ごめん。苦しかった?」
やっと、解放された。
見た目はそれ程強そうでもないのに、意外と力が強いだなんて…同じ男なのに、この差には少しむかつく。
「あ」
(あれ?……顔が赤い……あの、レンが…!?)
目があった途端に、俺から顔を背けたレンがいつものレンと全く違っていて、その姿に思わず笑ってしまった。
さっきは自分から目をあわせてきたというのに…。
「っ、だから…顔を見せたくなかったんです」
部屋で二人っきりでいる時に見せてくれる顔と、それとは全く逆の凍てつくような冷酷な顔。
どっちが本当のレン様なんだろうか。
不安になる事だってあるけれど、それでも、俺はこの人の事が好きなんだ…
好きっていう気持ちが伝わるか、わからないけれど…レンの頬に俺の方から軽く触れるだけのキスをした。
20120121
──後書き──
礼条さんのみお持ち帰り可です。
中途半端ですいません;ω;
そして、可愛い要素がなくてすいませんんんorz
さらに大変お待たせしてしまい申し訳ございません(土下座)
蛇足ですが、最初の「気がついた時には好きだった。いつも視線で彼を追いかけていた。」というのは、レン様からキョウちゃんへの想いだったりしますw両思いなのです!なんてわかりにくいww
前回同様、書き直し受け付けます!お気軽にどうぞ^^
リクエストありがとうございました!!!
>らいじょーの後書き返し
レンキョウ両想い初Hって、なんて美味しいんでしょうか?!
このカップリングでリクエストして、本当に良かった!!
自分が長大なレンキョウを書く前にこの作品を見せていただいていたら、絶対に何かが変わっていたと思います!
キリ番めっちゃ狙ってたんで、踏めてよかったです。ありがとうございました!