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□ミニスカポリスアイチくんに悪戯して、逮捕されちゃおう
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蒼い髪の、小さな、可愛い子。
僕のアイチくんに対する認識は、最初はそんな風だったんだけど。
……最近では、快楽に弱いえっちな子、っていう評価が加わった。
アイチくんの勤務する交番は、ここのカフェから一目瞭然。
平日の午前中から、優雅にコーヒーカップを傾けつつ。
可愛いきみがお仕事に勤しむ姿を、僕は眺める。
今日もいやらしい身体だなぁ、って、じっと見ていたら、こちらに気付いたみたいで、視線がかっちりとぶつかった。
身体ごとこちらに向き直ると、歩き出して……。
……慣れないヒールの所為か、ころりと転ぶ。
ああ。
タイトなスカートだから、あれでは下着が丸見えになってしまう。
薄手の黒いストッキングが、破れていないといいのだけれど。
僕以外に見せたり、触らせたりしてはいけないよ、と、普段から注意しているのにね。
「雀ヶ森レン、たっ、……逮捕します!」
膝をさすりながら立ち上がると、きみは僕の目の前まで歩いて来た。
照れ隠しなのか、ずかずかと凄い勢いだ。
蒼い髪の上にちょこんと乗った制帽が、少しだけずれているのも、愛嬌のうちかな。
「どうぞ。できるならね」
うたうように、軽い口調であしらえば。
蒼い、大きな目が、きつい視線を投げかけてくる。
「レンさんが悪い人だっていうことは、ちゃんとわかっているんです。いつか、尻尾を掴んで見せますからね」
可愛いな。
僕は、思ったことをそのまま口にした。
勿論、アイチくんのお気には召さないことなんて、承知の上だ。
「……うん、可愛いよアイチくん。にこにこしていてもいいけれど、きりっとしたきみもまた、苛めたくなるねぇ」
からかう口調で軽く言ったら、白い頬にさっと朱が走った。
「な……何言ってるんですか、セクハラですよ……!」
えっちなこと、きみにはだいぶ仕掛けたなぁ。
思い出すと、濡れちゃうでしょう?
そのくらいは、苛めたよね。
「ふふ、そうだね。……セクハラついでに……、」
僕は、手を伸ばす。
華奢な腰へと腕を回して、抱き寄せると、そのまま手のひらを下方へと滑らせた。
「……ひゃぅ……ん……っ!」
大きく円を描くように、尻の丸みを撫でさする。
アイチくんは背筋を強張らせて、触感から逃げるように一歩、前へ出た。
そうすることで、僕の胸の中へ。
恋人同士みたいに、抱き留めるかたちになる。
「……積極的だ。嬉しいよ」
油断しすぎだね。
まるで、悪戯を心待ちにしているみたいだ。
お尻の上から、指の先を、スカートの端へと潜らせる。
体温がこもる内側は、こんなに短い丈のうちでも、湿りを帯びている気がした。
いやらしいな、……もう、濡れていたりして、ね。
そのまま、奥へと進んだ。
すべすべしたパンストの手触りの下に、下着の布地の凹凸が、引っかかる。
「ふうん。パンストに包まれたお尻も、なかなか触り心地がいいものだね。けれどアイチくん、僕はパンストの下には、パンティを穿かない方が好みなんだよ」
縫い目の所に指をかけて、引き上げた。
くい、くい、と動かせば、細い縫い目は、パンティのクロッチを押し上げて、過敏な花びらを潰す。
「や!……やらっ!引っ張り上げないで、……喰い込んで……ぁ、あ!」
「ね?縫い目がきつくて、割れ目に擦れるでしょう?下着越しじゃなくって、直接だったら、すぐにイっちゃう」
「何、……言って……っ!」
アイチくんは、僕の胸へと手を突っ張って、拘束から逃れようともがいた。
逃がさないよ、決まっているでしょう?
僕は、腰を抱いているのとは反対の手で、アイチくんのベルトを探る。
無防備だなぁ。
触れた警棒は、簡単に引き抜くことが出来て、僕の手のひらにしっくりと馴染んだ。
「こら、……返しなさ……っ、」
ぴょんこ、と、跳んでみても。
僕が腕を上げたら、きみの身長では、届かないね。
僕は軽くかわして、アイチくんの小さな身体を、カフェテーブルの上に押し倒した。
上半身だけを卓上に、うつ伏せのかたちで。
暴れられると面倒だから、腰の所でひとまとめにした手首には、手錠をかけてあげよう。
きみの制服から銀色の拘束具を抜き取ると、かえしなさい、と肩越しに声を荒げるけれど、もちろん、この僕が言うことを聞くはずもない。
かしゃり、と、金属が鳴る。
「こんなところで、悪事を働く気ですか、レンさん」
「んー。油断しちゃったねぇ。このカフェはとっくに買収済みです。アイチくんは、罠にかかったんだよ」
にっこり、と、満面の笑顔をつくった。
僕の合図で、オープンテラスになっていた部分に、敷居が運ばれてくる。
みるみるうちに組み立てられた壁は、公道から僕達を隠した。