Works

□sink(A)
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乱暴で余裕のない手つきで、アイチははだけた櫂の胸元に唇を寄せる。
むしゃぶるように乳首に吸いつくと、きつく吸い上げた。

幾度も舌で転がし、唇で挟み、前歯をあてて甘噛みする。
ちぅちぅ、ぴちゃぴちゃ、と、音をたてながら唾液を塗り込めて、性感を煽ってゆく。

櫂は顔色を失ったまま、アイチのなすがままになっていた。
けれど刺激を受け続けていれば、身体は勝手な反応を始める。

「おかしいね、櫂くん。乳首を舐められて嫌なんでしょう、そういう顔をしているもの。なのにこんなに尖らせて、まるで悦んでいるようだね」

嫌なのに感じるなんてね、淫乱っていうんだよ!

てらてらと唾液を纏わりつかせて光るそこを、指の間に挟んで、きつく引っ張り上げる。
力を込めて、ぬめりを擦り込むようにして転がした。
右と、左と、両方を、両方の指でくりくりとしつこい程に刺激すると、指の間でどんどん固くなった乳首は、茱の実のように紅く色を増す。

「くぅ、っ」

櫂は口元を押さえて、それでも、食いしばった歯の間から微かな声が漏れた。

「すごいいやらしいよ、櫂くんのココ……真っ赤になっちゃって、そんなに気持ちいいんだね」

耳朶に囁くと、そのままべろりと舐め上げた。
縁のカーヴを舌先でなぞって、甘噛みして、耳たぶの柔らかさを味わうように唇で挟む。
手を止めずに両の乳首をいたぶり続け、同時に耳の穴に、尖らせた舌先を入れる。
身体を櫂の両脚の間に進めると、膝頭で直載な箇所を圧迫した。

「櫂くんは身体じゅうが敏感なんだね……想像通りだ……きみが僕の愛撫で勃起して、きみが頬を染めて、きみが喘いで、きみがお尻をひくひくさせておねだりするの……そういうの、ずっとイメージしていたんだよ」

「……ァ、っ、」

ぐりぐりとアイチが膝を回すと、櫂自身は過敏な粘膜を布地に擦りつけられてしまう。
執拗な胸への愛撫に、わずかながらも頭をもたげた其処は、先端を掠める刺激にひくつき、硬度を増していた。

「可愛い……ここが好きなんだね、」

アイチは着衣の上から、質量を増した股間を、愛しげに撫で回した。
形を辿って、てのひらをすぼめて、茎の形に添って上下に動かす。
先端を見つけ出して丹念に辿ると、割れ目の上から指を押し込むようにして突いた。

びく、と、押さえつけられた櫂の身体が跳ねる。

「好きなんでしょう?……言ってよ」

「黙れ」

「言って!」

語調も荒く、アイチは迫った。
優しく愛撫していたはずの手が、其処をぎゅぅと握り込む。

「ぅ、ぁっ!」

櫂が苦痛の声を漏らすが、アイチの表情は、なお昂揚に染まっていた。

「痛いの?今の顔すごいいいよ、興奮する……!どうしようか、ねぇ恥ずかしいのと痛いの、櫂くんはどっちがすき?」

両のてのひらで、櫂の頬を包む。
あくまでも優しい手つきで触れて、正面から翠の眸を見下ろした。

視線を合わせて、嗤う。

舌を伸ばして、櫂の唇に触れた。

「どうして欲しいか言ってよ」

頬を包み込んだアイチの冷たい手を、櫂はその上から、自らの掌で覆うように重ねる。

「お前が傷ついているだろう、……止せ」

「僕を傷つけたのは櫂くんじゃないか。だから櫂くんは罪滅ぼしに、僕の言いなりになるといいんだ」

「これ以上傷つけたくない」

「もう、……遅いよ。きみを犯すことでしか、僕は満たされない」

アイチは櫂のベルトに手をかけると、ファスナーを下ろした。
腰から下着ごとズボンをずらすと、既に固さを増していた櫂自身が下着の縁にひっかかって、引けば、ぶるん!と勢いよく跳ねる。

「ほら……もう、こんなにねぇ……嫌なはずなのに、嫌いな僕に触られて、おっきくなるんだ」

「やめろ、」

「ぶるんってなった時、えっちなおつゆが散ったよ。櫂くん、すごい、やらしい」

アイチは上擦った声で嗤うと、興奮を抑えきれぬ表情のまま、櫂の股間に屈みこんだ。

目の前に、屹立した櫂のものが震えている。

熱い視線を注いで、目で犯すように。
それから、ふ、と吐息でピンク色の先端を擽る。
わざとゆっくりと顔を近づけると、アイチは舌を伸ばして、ぷつりと玉になった蜜をたたえた窪みに触れた。

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