Works

□フラジャイル
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!レン櫂前提のモブ櫂です。

!櫂くんは、やや壊れ気味です。

!しあわせ要素は薄いです。

!一期の二人が、関係をこじらせました。

!一応、両想いです。



以上、大丈夫な方のみどうぞ!










(すきだよ、櫂)





囁くような声を、イメージする。
耳元へと注ぎ込まれる、甘い毒薬のような声だ。

しなやかに反らされた櫂の背筋が、一度、びくん、と跳ねた。

「あれぇ?今すごく締まったね!櫂くんはここがイイの?」

嘲笑う口調は下卑ていて、言葉にも品がない。
仕種も似たようなもので、櫂の身体は乱暴に男の腹の上に押し付けられている。

手が。
手が。
手が。

方々から。
幾本も伸びて、白い膚をまさぐった。

ぷつりと芯を通した乳首を摘まれて、引っ張り上げられる。
かたちが変わるほどぐりぐりと弄り回されて、潰されて。
櫂は切なげに、眉根を寄せた。

「……っく、ゃ……、それ……いやだ……止せ……っ!」

喰いしばった歯に、僅かな隙が出来る。
その、僅かなあいだに。
別の男のペニスが、薄い唇を割って捻じ込まれた。

「……ん、むぐ……っ、……っ!」

反射的に背けようとした頬を、暗がりから伸びた手が押さえつける。
櫂は人気のない公園の植え込みの中で、今、六人の男に囲まれていた。

「歯を立てるなよ」
「ほら、お手手がお留守になってるよ、櫂くん」
「ちゃんと手でもイカせてくれないと、……それとも、全員をお尻で搾り取りたいのかなぁ?」
「櫂くんのえっちなお尻、すごくいいよ!柔らかいのに、きゅんきゅん締まるんだね」

くらがりの閉ざす地面には、一人の男が寝そべっている。
櫂はその上に、仰向けに横たわって、下から突き上げる屹立を、こじ開けられた菊門へと受け入れていた。

「……ん、んぐ、……っ、」

亜麻色の前髪を掴まれて、顔を引き上げられれば。
口腔を雄芯が満たす。

じゅぶじゅぶ、と。
溢れる涎が、細い顎の先まで伝い落ちた。
普段は鋭い眸が伏せられて、眦から、生理的な涙が零れる。

口を犯す男とリズムを合わせたのか、背の下の男も小刻みな律動を始めた。
引き締まった太腿は、左右から伸びる手によって、M字のかたちに開脚させられている。

男たちは、寝そべる1人を除いて、真上から櫂を見下ろしていた。
視線が、落ちる。
注がれる。
その先で。

櫂は、秘蕾を犯されている。

どす黒く使い込まれた男根を、突き入れられて。
それなのに自身の欲望は、はしたないほどに屹立していた。
臍につくほど反り返り、剥き出しの裏筋に、蜜が絡む。

ぐん!
下から、深くまで挿入されれば。

「……ッ、んんんぅ、……っ、」

翠の眸が、大きく見開かれた。
逃げるように跳ねる腰の動きにつられて、櫂の性器はぶるぶると震える。
薄く筋肉のついた下腹に、透明な蜜が飛び散った。

じゅぶ、じゅぷ、ぐぷ……。
菊門を鳴らして、抽送が始まる。

腰を激しく遣いながら、櫂の下から、男は屹立へと手を伸ばした。
色素の薄い櫂のペニスは、あからさまに経験の薄さを示している。
筋走ることもなく、皺も少ないその控えめな欲望に、ごつごつとした指が絡んだ。

先端の蜜を、爪先が掬い取る。
くりゅくりゅと、押し広げるように掻いた。
手のひらが茎をしごきながら、指先は、奥の奥まで窪みをいじる。

びく、びく!
櫂の腰が、あからさまな反応をかえした。

「うお!締まるぜー!最高だよ櫂くん!」

「……ッ、は……!」

「ほら!ほら!レン様も、こうして犯してくれるんだろう?!」

「……、……!!」

男の言葉に、櫂は一度、その目を見開いて。

やがて。
力なく、瞼を閉ざした。

涙の膜が張った、その眸は。
再び開かれた時には、茫洋と焦点を失って。

ただ夜の底を、覗き込むように。
意思を。
感情を。
おもいを。
消し去っていた。

両手に握らされたペニスを、つたない手つきで扱き始める。

「やけに素直になったねぇ」
「櫂くんは、レン様が大好きなんだね」
「けどねぇ、残念だったねぇ……レン様は、もう、きみの手の届かない人なんだよ」
「代わりにおじさんたちが、いっぱい精液をかけてあげるね」

 

言葉は、そこまでで、途絶えた。
木々のざわめきを縫って響くのは、ただ、けだものに似た呻きと。
 
膚のぶつかる音。
粘膜の擦れる音。
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