3年Z組銀八先生!
□2.友達…?
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―――次の日。
ガラッ。
ドアを開けると、当然皆、私を見る。
誰とも目を合わせないで、席に着く。
それと同時に…
ガラッ。
銀八「ちぃ〜っす。HRは、話す事ないし何もないから、俺ァ、寝る」
先生が入って来たかと思えば、急にそんな事を言ってきた。
そして、教卓の椅子に座り、ジャンプを顔にのせて寝てしまった。
自分の都合でHRやんないとか…こいつ、それでも教師?
新八「あんた…それでも教師ですか?;」
新八が、私と思っていた事を先生に言った、その後…。
神楽「*ー!!」
神楽が話しかけて来た。
*「…………」
当然私は無視。
妙「*ちゃん、昨日はごめんなさい…」
……はっ?
神楽「私も、無理矢理連れて行こうとして、ごめんアル…」
九兵衛「僕もすまなかった…」
*「…で…よ」
妙神九「「?」」
*「何で謝るのよ!!何で…!!」
机を叩いて、神楽と妙と九兵衛を睨む。
神楽「そんな事言われても、分かんないアル…」
九兵衛「僕も…」
*「じゃあ、何で謝るの!?」
妙「だって…嫌だったんでしょう?」
*「…………」
妙「もう、そんな事しないから…。案内してほしかったら、いつでも言ってね?」
神楽「私もネ!!」
九兵衛「ぼっ、僕も!!」
「お妙さーん!良かったら、俺も一緒n「死ねェェェェェ!!」
「ぎゃああああ!!」
*「……はぁ」
訳の分からなさとうるささに、溜め息を吐いた。
つか…
*「何でゴリラがここにいるの?動物園に戻れば?いっそ、野生に帰れ」
クラス皆「「………」」
皆黙りこくる。
…でも
神楽「ぎゃははは!!ゴリラだってゴリラ!やっぱり皆思うヨ、これは!」
神楽が、ゴリラを指して、大笑いしだした。
「酷い…(泣)オホンッ!あのだな、俺はゴリラじゃなくて、近藤勲って言って、ちゃんとした人間だ!因みに、お妙さんの彼s「違うわァァァァ!!」
叫ぶ間もなく、ゴリラは吹っ飛ばされた。
*「人間だったんだ、あのゴリラ。つか、知ってるし…」
神楽「*は面白いアルな!友達になれて良かったアル!!」
*「はっ?友達になんかなってないし。勝手に決めないでくる?」
妙「良いじゃない♪」
*「良くない」
九兵衛「友達とは、良いものだぞ?」
*「私は、そうは思わない」
妙「どうして?」
*「っ……言わない」
少しの間、沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは、私。
*「昨日と良い、今と良い、盗み聞きなんて最低ですね、先生」
寝たふりをしている先生を、睨みながら言った。
銀八「チッ。バレてたか…」
*「バレバレです」
銀八「昨日のも今のも、何でバレたんだァ?」
*「すぐ分かります」
銀八「そうですか。つーかお前って、何で友達とか嫌がるんだァ?しかも、何でも人の心が読めるみたいに言いやがって…」
*「っ……」
神楽「*にそんな事言うなんて、酷いネ!!」
妙「……神楽ちゃん?」
神楽が急に大声を出して、私をかばった。
妙や、皆が驚いていた。
神楽「人の心が読めるなんて、そんなのないヨ!!*は、普通の女の子アル!!」
“普通の女の子”
“ふつうのおんなのこ”
“フツウノオンナノコ”
頭の中で言葉を変えて、何回もリピートした。
*「………違う」
皆に聞こえないように、小さく呟いた。
つもりだった。
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