ぶっく
□腐女子による腐女子の為の大作戦
1ページ/2ページ
「部活中ずっと、風丸は円堂にひたすら甘えないといけない。」
休み時間中、突然鬼道が言った。
「………は?」
「だから、円堂に甘えるんだ。風丸。」
「…俺が?円堂に?…なんで?」
「なんでもだ。やらないとゴーグルで後頭部を殺すぞ。」
「…す、すみません…。分かりました……。」
不気味に光るゴーグルに負けた風丸は、円堂にひたすら甘える事になった。
時は経ち、部活の時間。
風丸にとっては軽い悪夢の時間でもある。
風丸は、自分から人に甘えた事が、あまりなかったのだ。
すると、吹雪がちょこまか寄ってきた。
「風丸くんっ!頑張ってね☆」
それに続き、豪炎寺までもが、
「風丸。とりあえず頑張れ。」
「……え。」
「頑張って円堂くんに甘えるんだよ?(笑)」
俺は最初から、だまされていたのかもしれない。
風丸は軽い鬱丸になりつつも、そう思った。
.