ぶっく
□ちゅーしたい。
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「大好き。」
円堂は、物事をストレートに言ってくる。
分かりやすくて、いいことなのだが、
やり過ぎがたまにキズだ。
「そ、そうか。」
「ちゅーしたい。」
「たしか1分前もしたよな。」
「足りない。」
「ん?」
「足りないんだよぉ〜(涙」
なぜ泣くなぜ泣く
「分かったから、いいよ。いつでもどうぞ。」
そう言うと、嬉しそうに唇を重ねてくる。
「じゃあ次は〜…」
「次あるのかよ。」
「ちゅーしたい。」
「いやだからそれさっきやったじゃん。」
「ぎゅーってしたい。」
「…………;」
「いや、むしろヤらせて?」
「黙ろうか。」
ヤバい。
円堂がヒートアップしてきた。
その時、ひとつため息がきこえた。
「あのね。イチャイチャするなら他でやろうよ。」
吹雪が呆れた顔で言った。
俺と円堂は、ここが部室だったということを今、思い出した。
…………恥ずい。
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