book

□2013年バレンタインネタ
1ページ/4ページ



今日はなんの日?






*甘い甘いチョコ*










明日はバレンタイン
周りの女の子が騒ぎだす





(俺も阿部く、にあげたい)



買ったものでも良い
付き合ってるから、こうゆうイベントは何故だか外したくないんだ…

こうゆうイベントって男女だけのものなのかな……

「はぁー…」



「どうしたんだ三橋、ため息ついて」

「んはっ…ちっちかい、よ」

耳に唇が触れそうな距離で甘く低い声を俺に降らす


「寒いな」

「うん…でも」

教室には放課後の静けさが押し寄せ俺たちを飲み込む
「阿部くんが…いるから、あったかい」

「俺もだ…三橋…」



「フヒッ…静かだねっ…」

「俺らだけ取り残されちまったみたいだよな、」



特に冬はね隔離したように外界から遠ざけるんだ


「かえろっか…」

「あぁ…そうだな」


昇降口、重く沈んだ雲は俺たちを押し潰すように

そしてキラキラひかる落とし物を落として


「ゆき…だ」

「通りで寒い訳だ」

玄関から少ししかない駐輪場まで手を繋いであるく

阿部くんの手は俺より暖かくて安心するんだ、

「三橋の手って冷たいよな」

「阿部くんが、熱いんだ」

「そうか、いたって正常だぜ?」


駐輪場に着くと阿部の手が離れる…


もう少し繋いでいたかったな、暖かい阿部くんの手、俺の手なんかすっぽり隠れてしまう…

「ねぇ…あべく…」

「ん?」

「甘いものスキ?」

「あー、あれチョコとか、こー甘いっ!って感じのやつは苦手かな」

「えっ…」


バレンタインなのに…
チョコがダメなんて…どうしようっ!…

「あーでもなチョコ味のクッキーとかあんまり甘くないのならイケる」


「へっ、へぇ…おっ俺はチョコ、スキだけどホワイトチョコの方がスキかも…」
「そうだな、俺もホワイトチョコの方が以外にスキかも」



よしっ!ホワイトチョコに、しよう
クッキーダメじゃないってことは…
クッキーとチョコできまりだっ!



「じゃあな三橋」


「うんっ!」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ